SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

歌い手魂其の百九・一青窈

昨日は母の日だったので、ずっと“ハナミズキ”が頭の中で流れていました。

と言う事で、今回は一青窈さん。

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澄み切った歌声と独特の歌詞の世界観が印象的です。

 

母の日は過ぎてしまいましたが、まずは“ハナミズキ”を。

曲を探していたら、徳永英明さんとのデュエット版があって

とても素敵だったのでそれを。


一青窈&徳永英明_ハナミズキ.mp4

この曲自体は前々から知っていましたが、

実はハナミズキの花を知ったのは去年でした。

 

2002年に“もらい泣き”でデビュー。

この曲もインパクトがあったのを覚えています。

これは三浦大知さんとのデュエット版を見つけたのでそちらを。


【HD】20150708『水曜歌謡祭2時間SP』もらい泣き/一青窈×三浦大知

徳永英明さんも相当のキーの高さですが、

三浦大知さんもすごいです。

 

一青窈さんは歌詞の世界観が本当に素敵ですが、

アカペラサークル『K.O.E.』に所属していた時に

現ゴズペラーズの北山陽一さんに自作の詩を褒められ、

それ以来自分の詩で歌うようになったそうです。

今ではカバー曲も沢山歌われていますが、

中でも有名なのは金井克子さんの“他人の関係”でしょうか。


他人の関係/一青窈

私は原曲を知りませんでしたが、

数年前に働いていたお寿司屋さんで昭和歌謡をずっと流していて、

原曲を知った時は何だか妙にテンションが上がりました。

 

最初の2曲でも男性ボーカリストとのコラボを紹介しましたが、

動画を観ていたらこれまた面白いコラボを見つけました。

槇原敬之さんの“SPY”を二人で歌っているのですが、

アレンジもとても凝っていて聴き応えがあります。


SPY/槇原敬之・一青窈

 

男性とのデュエットが続きましたが、

岩崎宏美さんとのコラボ曲“思秋期”も是非。


思秋期/岩崎宏美 一青窈

ちなみにこの曲の作詞家阿久悠さんは

一青窈さんの尊敬する人物の一人だそうです。

 

最近はあまりオリジナル曲はリリースしていないようですが、

2014年リリースの“蛍”はとても素敵な曲です。


一青窈 - 「蛍」

 

ご自身の曲のほか、歌詞の提供もしているようです。

その中でもSalyuさんには結構多く提供していたので、

改めて聴いてみたいと思います。

カバー曲やコラボ曲の多さからも分かりますが、

色んな作品にも参加されています。

先日、ミュージックフェアで拝見しましたが、

ご妊娠されているのも仕事をセーブしている理由なんですね。

 

最後に何をもって来ようかと悩みましたが、

やはり“ハナミズキ”でしめたいと思います。

森山直太朗さんとのデュエット版も是非紹介したかったので。


森山直太郎、一青窈「ハナミズキ」

ギターマニアが見る浦和ギターカーニヴァル(ペッテリサリオラ)

やっと見てきました。ペッテリサリオラ。

浦和ギターカーニヴァル 2017/5/14です。

 

最初に言いたいことをまとめると

・サリオラはやっぱり凄かった

・リバーブをピアノのサスティーンペダルのように使うのがトレンド

 

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※ライブ後、物販も自分でやって握手やサイン、写メにも笑顔で応えてました。

 

イベントは11時からだったようですが、自分はメインステージが始まる時間から

観に行きました。

チケットは完売とのことでしたが、客席はまばら。

自分の席も左右両方が空いている状況でした。

結構、子供連れが多かったみたいだし

お目当てのアーティストを見たら帰っちゃう人もいたみたいです。

 

・ペッテリサリオラ

 

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出演順と合ってませんが、まずペッテリさんから。

とりあえず身長が高く脚が長い…

ギターを持つ立ち姿が美しいですw

 

最初からスラム奏法全開で1曲目。

キック、スネアの役割の打音は

思ったよりも抜けてこない印象でした。

むしろチューニングを下げた5,6弦の存在感が

すごい。そしてゴーストノート…

スラム奏法そのものよりベースとギターの役割を

一人でこなす為の各弦の役割分担がハッキリしてる

ところにあのサウンドのヒミツがあるのかなー。

リズムを刻むときも絶えず動きまわり

ロボットダンスのような独特のステップを踏んで

常にお客さんを意識しながら

スーパーなプレイを繰り出していきます。

 

2曲目は自己紹介。

英語で「自分のライブを以前に見たことある人?」みたいな

質問して「あんまり多くないみたい」なことを言って

自己紹介を始めます。

5歳の頃からクラシックギターを習ってたことや

バンドでベースをやってたことみたいの話し

自分のバンドをやりたくなったと言って

後ろを振り返ると誰もいないゼスチャー…

そしてスラム奏法の説明を始めます。

キック、ハット、スネア、ベース、リズムギター

順番に音を足して1人バンドサウンドを

どう組み立てるか説明。最後には超ファンキーな

曲になってる…( ゚д゚)

 

3曲目にはエンジニアさんを紹介したあと、

「ちょっと休んでいてもらおう。アコースティックのライブだからね」

みたいなことを言ってギターケーブルを抜いてしまいました。

そのあとステージを飛び降り客席を歩きながら

演奏を始めます( ゚д゚)

皆んな盛り上がってしまい、手拍子にも熱が入ってしまうのですが

完全なアンプラグド状態のため演奏が聞こえなくなってしまいます。

その為、サリオラは手拍子じゃなくて皆んなに指パッチンにしてくれと

ジェスチャーします。

途中の空席では客席に座って演奏。ステージに戻る際には

客の手拍子でグルーヴを止めません。

 

その後はクラシックを演っていた話をして

スタッフさんがイスを出してきます。

今までアクティブに演奏してましたが、

この曲はしっとり演奏。

サリオラは沢山のエフェクターを足元に置いているのですが

一番印象に残ったのがスラム奏法を止めて

アルペジオなどでコードを弾くときに

凄く広いリバーブやディレイを入れます。

その使い方はさながらピアノのサスティーンペダルのよう。

 

最後は出世曲のプライムで短いステージが終了。

本当に驚きとサービス精神の連続でした。

彼が演奏してる姿は、まさに身体全部を使って演奏してるよう。

 

・打田十紀夫

メインステージ一番手は、打田十紀夫さん。

ラグタイムやカントリーブルースなど

アメリカンルーツミュージックのアコースティックギタースタイルを

啓蒙してるTabギタースクールの主宰でもあります。

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普通のアコースティックギターのほか

リゾネータギターも持ってきてました。

MCが軽妙で場数の多さを感じました。

チューニングの話になり

「最近は皆んなチューナーを使いますが、

昔は高くて買えなかった。なので昔は電話の

受話器を上げて聞こえるプーって音で

合わせていたものです」

実はこの話、先輩ギタリストから聞かされていた話だったんですが

続きがありました。

「さらに貧乏なやつは電話もないんです。

そういうやつは時報に合わせてチューニングしてました。

時報はAなんですよ。

なんで一時間に一回しかチューニング出来ないという…」

 

古いブルース曲をスライドギターで聞かせてくれたのですが

ドローンなコードに入るスライドギターが

まるでインド音楽のような心地良さでした。

 

後、音楽スタイルと比べてサウンドはモダンでクリアでした。

打田さんは、足元にエフェクターを置かず

自分の隣の台の上で手で操作してました。

曲中ではセッティングを変えないようです。

遠目だったんですがZoom A3があるのは確認出来ました。

 

 

 

・木村大&榊原大

クラシックギターの若手、木村大さんはピアノの榊原大さんとの

デュオでした。ギターがピアノとデュオ演奏って凄く難しくて

自分は苦手です(´・_・`)

ピアノが本気出すとギターはやる事なくなってしまいますw

 

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二曲オリジナルを聴かせてくれた後、

クラシックを演奏してくれたのですが

その選曲がヴィヴァルディの夏…。

一筋縄ではいかない選曲が木村さんらしいです。

右手のフィンガーピッキングも鬼のように忙しそう。

 

最後はチックコリアのスペイン。

ここで木村さんが足で合図したときに手拍子下さいと

お客さんにお願いします。

アランフェスの部分をしっとり聴かせたあと

テーマに入ります。

フラメンコ的なピカードもカッコいいのですが、

クラシックギターでのメロディ弾きは格別です。

 

木村さんはクラシックギターなんだけども

ヤンチャな感じがしてロック好きにもアピールしそう。

 

クラシックの方なのでピックアップは使用せず

コンデンサマイクで音を拾ってました。

やはりラインの皆さんと比べてサスティーンは

ナチュラルですが音圧がピアノに負けて聞こえることが。

 

榊原さんのピアノはオリジナル曲でピアノの表面を叩いて

パーカッションやったり、スペインのギターソロ中に

左手でベースで伴奏しながら右手でマラカスを弾いたりと

見たことない技も披露してくれて良かったです。 

 

矢井田瞳&山口洋 

トリはヤイコちゃんとヒートウェーブの山口洋さん。

出演者の中で最もメジャー系のお二人。

ややステージ転換に時間がかかるとお二人が登場。

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2人が演奏し始めると違和感があったようです。

山口さんが「業務連絡、モニタから出てる音が矢井田と自分、逆です」と

曲を止めずにアナウンス。

ケーブルを左右逆にスタッフさんが繋ぎ換えて、無事歌がスタート。

そんなトラブルがあったあとさらに山口さんは矢井田さんに

「ギターソロいってみる?」と無茶振りw

矢井田さんは今迄一回くらいしかやったことないと困惑w

暫くの困惑のあと決心してギターソロ…カートコバーン的なギターソロでしたw

 

面白いのがお二人ともアコースティックギターなんですが

足元にディストーションを置いていてソロのときに歪ませてました。

あと、ちょっと感じが違いましたがサリオラと同じように

広がりを音に作りたいときに深めのディレイを入れてました。

 

山口さんはアコギ2本の他、Kヤイリのアイリッシュブズーキもご持参。

日本製アイリッシュブズーキの一号と自慢してました。

同じものを矢井田さんにプレゼントしたそうですが、

矢井田さんは難しくて弾けないと言ってました。

 

2人とも歌い手さんなのでハーモニーは美しかったです。

全体的にライブは山口さんが引っ張る感じで矢井田さんのファンは

ちょっと物足りなさを感じていたようで。

ギター的には各ジャンルのスーパーな方が出た後で、

山口さんが「あっち側(テクニカルなプレイのこと)に行かなくてよかった。

遅弾きでがんばります!」とコメントしてました。

 

 

 

・イベントとして

 最後、出演者全員とお客さんで記念撮影。

矢井田さんがサリオラのことを「ペッちゃん」と呼んでたとの

撮影時にサリオラが矢井田さんの肩に手を回していたのが印象的でしたw

 

コンサートをみて思ったこと…

やっぱりアコースティック音楽ってニッチなんだなあ爆。

皆さん、素晴らしい演奏でしたが、お客さんが少ない印象でした。

違うジャンルが集うフェスの形だったわけですが

仕切りがちゃんとしすぎてて若干、お堅い印象でした。

タイムテーブルがタイトでトイレはずっと満員。

 

…でも一回目にしてはかなり大成功だったのではないでしょうか。

見た人の満足度は高かったと思います。

二回目があることもお祈りします!

 

ドン・ジョヴァンニ

前回『プライド』を観たので、今回もオペラ作品『ドン・ジョヴァンニ』を。

と言っても、『プライド』はほぼオペラではありませんでしたが。

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こちらは立派なオペラ作品でした。

 

1763年、ベネチアで暮らすユダヤ人少年エマヌエーレは

キリスト教に改宗し、名前もロレンツォと改名する。

やがて成長したロレンツォは神父となるが、

放蕩生活に明け暮れたために、

ベネチアからの15年の追放を宣告される。

彼は自由な気風あふれるウィーンに渡り、モーツァルトと出会う。

(2009年・イタリア・スペイン)

 

しっかりとしたオペラを観た感じになりました。

オペラのシーンは勿論の事、それ以外の音楽も荘厳で

映画の世界観をよく出しています。

色んな楽器の音色を楽しめるのもいいところ。

豪奢な衣装も舞台道具も、全てがその雰囲気に入り込む

要素要素を作っていて、魅せられました。

 

モーツァルトやダ・ポンテの出会いや関わりなども、

今までほとんど知りませんでしたが、とても興味が湧きました。

モーツァルトが音楽にかける思いや、

ダ・ポンテが作品にかける思いなども垣間見れて良かったです。

 

愛や官能・嫉妬など、あらゆる感情が音楽に込められている、

その一つ一つの作品の奥深さと言うものを感じられます。

とても聴き応え、見応えのある映画でした。

個人的には、ダ・ポンテの目の鋭さに惹きつけられました。

 


映画『ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い』予告編

プライド

最近一条ゆかりさんの原作漫画を読んだので、

気になってはいたもののあえて観なかった『プライド』を鑑賞。

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恐る恐るではありましたし、突っ込み所が満載でしたが、

開き直って面白くもありました。

 

名門の三田音大4年生の史緒の住む豪邸に、

ハウスクリーニングのアルバイトで、

二流大学である千住音大3年生の萌が訪れる。

自分の部屋にグランドピアノがあるほど裕福な史緒は、

萌に5万円のオペラのチケットを渡してオペラに出掛けるが、

会場で格差を思い知った萌は思わず激しい嫉妬を史緒にぶつけてしまう。

(2008年・日本)

 

漫画が原作の音楽映画って、すごく難しいです。

しかも、オペラ界の話でかなりの愛憎絡み合う濃い原作。

再現出来るなんて正直ハナから期待はしていませんでした。

 

観てみると、導入部分から唐突過ぎる感じが否めません。

空気感や場面転換も荒くて、BGMは始終悲愴感に溢れています。

全体的にチープな印象がして、

原作とのギャップを感じずにはいれませんでしたが、

もういっその事それすらも楽しんで観てみようと切り替えました。

そうするとちょっと面白くなってくるんで不思議なものです。

 

史緒と蘭丸はどうしてもイメージに合わなかったけど、

萌・神野・蘭丸ママの満島ひかりさん・及川光博さん・高島礼子さんは

さすがの演技力とキャラクター性で、

それが映画自体を持たせている様な感じさえしました。

 

ステファニーさんと満島さんの歌うシーンは好きです。

(でもオペラとラウンジシンガーの時の差が激しすぎますが)

原作の連載途中での映画化だったので仕方ありませんが、

終わり方もしっくりきませんでした。

まあ、原作とは切り離して観るべき作品です。

 


映画『プライド』の予告編

【DTM】シンプルなシンセで使い方を覚える④:TAU Bassline

どもdeeです。

今回で最終回の"シンプルなシンセで使い方を覚える"です。

前回の記事はこちらから。

livaeal.hatenablog.com

エフェクトを使ったり

複数のTau Basslineを使ってみたテクニックを紹介します。

エフェクター:ディレイを使う

シンセに限りませんがリズミックな楽器にディレイを使うと

面白い効果が得られます。

ディレイは山彦のように音が返ってくるエフェクターです。

テンポとシンクロさせ8分音符や付点8分音符に設定します。

すると音が重なり合い音が和音になります。

ディレイはでもトラックに挿してもいいです。

またマルチタップディレイやピンポンディレイでも

面白い効果が得られます。

動画は、最初はドライで3小節目からディレイをかけてます。

 

 

エフェクターディストーションを使う

ディストーションはギターのみならず

単音のシンセにも有効です。

TB-303(TAU Bassline)はCutoffとQ、MODを上げると

フィルターが発振気味になります。

ディストーションをかけることで発振具合も

より強調されて過激になります。

動画はディレイのときと同じフレーズですが

リードのシンセにディストーションをかけてます。

前出の動画と比べてサウンドが過激に発振しているのが

確認できると思います。

 

 

複数、同じシンセを使うときのテクニック

シンセでは同じフレーズを違うシンセで音を重ねることを

"レイヤーを重ねる"といいます。

同じシンセの音でも単純にふたつにすると

音が太くなります。

しかし同じ音より設定をかえた音を重ねたほうが

色々な効果が得られます。

 

①デチューン

同じ音程を弾いているシンセの片側のピッチを

少しだけズラします。

TAU BasslineのTUNE:FINEの数値を動かすことで

微妙なピッチを変更できます。

ピッチがズレた音程と重ねると

音が太くなったように聴こえます。

ちなみにデチューンはサウンドを二つ用意しなくても

コーラスやピッチシフターといった

エフェクターでも代用できます。

 

②オクターブ

同じ音程を弾いているシンセの片側のピッチを

オクターブ上(或いは下)にして重ねます。

TAU BasslineのTUNEの+(ー)12に設定すると

オクターブ上(或いは下)に音程を変えることができます。

 

③フィルターセッティング

基本的な音は一緒のシンセの音で

フィルターの動きを変えたものを合わせます。

一言では説明できないような

複雑なうねりをもったサウンドができます。

 

上記3つのテクニックをつかってみた動画です。

0:04~:デチューン

0:09~:オクターブ

0:12~:両方のシンセのフィルターを適当に動かしてます

 

 

ここでのテクニックはTau Basslineより複雑な

シンセを理解をする助けにもなります。