SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

最近、日本製のギターが減ってきたし高くなった

どもdeeです。

 

タイトルが結論ですが…

 

日本製のギターが大好きと公言してましたが、
最近日本製のギターが減ってきました。

 

ギターブランドは製造を外注していることが
多いです。(それをOEMといいます)
例えば90年代以降のグレッチは日本の寺田楽器で製作されてます。
B.C.richは90年代以降、基本的に韓国・中国で作成されています。
今後のトレンドとして、韓国・中国の人件費も上がってきて
インドネシア製のギターが各ブランドから発表されてます。

 

自分が使用しているK-Yairiは現在でも
岐阜の自社工房で一貫してハンドメイドに
拘って製作しております。
…しかしヤイリのギター、90年代から考えると
定価が高騰しているように見受けられます。
もはや10万以下で良質な国産ギターが
手に入ることはないのだと悟ります。

 

ARIAブランドにサンドバイパーというアコギがあります。

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サウンドホールが彫刻になっている美しいギターです。
90年代に販売開始されたときの価格は12万円。
現在、仕様の変更はありますが24万円になってます。( ゚д゚)
約20年で日本製ギターは倍ぐらいになった…
と考えられる一つの目安になりますかね。

 

日本製のギターの魅力…といっても
各ブランドや機種の違いにおいて
個性は異なるため一括した話にするのは
多少無理があるのを承知の上での話になるのは
理解したうえで…
改めて日本製のギターの魅力は
素直なトーン、いい意味での無個性さが
挙げられると思います。
インプットされたものを余計な色をつけず
アウトプットできることだと考えてます。
そのため、プレイヤーの個性をダイレクトに
音に反映できるギターに成り得るのです。

 

あとは弾きやすさでしょうか。
プレイヤビリティに優れ、
取り回しのよいギターが多いと感じます。

 

ブランドが日本で生産が中国なら
そのまま中国のギターを買ったほうがよいか?
製品には品質管理の観点がありますので
より厳しい品質管理されているメーカーであれば
質は良くなります。

 

またブランドの企画力や方針というのも
楽器の性能に強く影響します。
エフェクターブランドですが
BOSSやZoomは今も攻めの姿勢が感じられ
好感が持てます。
昔に一時代築いたグレコやフェルナンデスには
あまり攻めの姿勢は感じられないので
目立つ製品が少なくなったように感じられます。

 

日本製の楽器は自分の中で
プレイヤーのための楽器の位置付けでした。
高校生くらいのときにバイト代を貯めて
少し背伸びして手に入れる。
そして傷だらけになるまでライブで使い倒す…
そんな楽器と思ってました。

 

なので高級品になっていくのは
なんとなく寂しい思いになりますねー。

 

ちなみに物価が安かった時代の
日本製ギターを最近では
ジャパンヴィンテージと呼ぶそうです。

 

意外と難しいのはギターには
その時々の流行があって80年代90年代のギターを
弾くと普遍的に良い音というより
当時流行った音とと感じることが多いです。
後は当時安物だったギターはやはり安物の音がします。
散々、日本製万歳!みたいな内容を書いてきましたが
やはり古い日本製ならなんでも素晴らしい!みたいな
風潮にもまた疑問を覚えるへそ曲がりな自分でした。

歌い手魂其の百十七・Lionel Richie

前回Diana Rossとのデュエット曲を紹介したので、

今回は元『The Commodores』のLionel Richie

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シンガーソングライターとしてだけではなく、作詞・作曲、

音楽プロデューサーとしても多才なアーティストです。

 

最初に思い出すのは“Hello”です。


Hello by Lionel Richie

 

1974年に『The Commodores』のメンバーとしてデビュー。

グループの曲はほとんど聴いた事はありませんでしたが、

とてもファンキーでかっこ良かったので

今度きちんと聴いてみたいと思います。

ここではバラード曲“Three Times A Lady”を。


Commodores - Three Times A Lady [Live]

メンバーの入れ替わりが激しく、特にボーカルは目まぐるしかったそう。

Lionel Richieは1982年からソロ活動を開始しています。

 

ソロ活動を開始した年にリリースした“Truly”が大ヒット。


Lionel Richie - Truly [Live]

深みと哀愁のある素敵な声です。

 

1983年にリリースしたアルバムから、先述した“Hello”と

“All Night Long”が全米ナンバーワンヒット。


Lionel Richie - All Night Long (All Night)

いつの間にか耳馴染みのある曲です。

 

1985年に、あの有名曲“We Are The World”をMichael Jacksonと共作。

この曲は何度聴いても鳥肌が立ちます。

1986年にアルバムをリリースしてから一度表舞台を離れています。

そのアルバムの中からこれも大ヒットした“Say you,Say me”。


Say you, Say me (White Nights) Lionel Richie

 

1996年に復帰作を発表して以来マイペースにアルバムをリリースしていますが、

あまりヒットにめぐまれず、私生活の方ばかり注目されているのが残念。

2006年リリースの『Coming Home』は初のビルボード初登場

トップ10入りを果たしています。

その中から“I Call It Love”。


Lionel Richie - I Call It Love

 

Michael Jacksonの追悼会で歌う“Jesus is Love”は感動的。


Jesus is Love - Lionel Richie (Jackson Memorial)

 

2012年にはカントリー歌手とのコラボアルバムをリリースしていて、

これは個人的にとても興味があります。

前回Diana Rossとのデュエット曲で紹介した“Endless Love”を

Shania Twainともデュエットしていて、面白いです。


Lionel Richie - Endless Love ft. Shania Twain

 

最後はやっぱり代表的な作品、彼の多才さを感じられる

We Are The World”を載せたいと思います。

名立たるアーティスト達の中、冒頭を歌っています。


USA for Africa - We are the World

無垢の罪

無垢の罪

何故 私が人を傷付けてきたかと問えば

それなりに 理由はつけられるけれども

悲しいかな人生は 何一つ思い通りに行かず

在る結果が 全てを物語っているのです

 

何故 あなたと私が出会ったのかと問えば

それはただ 縁だったと言うしかないのです

 

キレイなものは それだけで素晴らしい

私にとっては 今のあなたも 美しいのです

 

無垢ゆえの刃を 武器に向けないで

あなたはいつでも 美しい

無垢ゆえの罪を 罪だと言わないで

あなたを否定する理由を

そんなところに 見出してしまいたくないの

 

何故 命がそれだけで尊いのかと問えば

抱きしめてもらった記憶が蘇るけれども

悲しいかな人生は そこで終わりを迎えず

次の疑問を また生み出し続けるのです

 

キレイなものに 涙するのはそれだけ

私が汚れてしまったのかもしれません

 

無垢ゆえの罪など あるはずがないと

そう言ってしまわなければ 立てなくなる

くすんだ私が 嘆くのかもしれません

あなたは 生まれてきただけで

素晴らしいのだと 私は言い続けます

 

どんな感情が行き交おうと

意味はいつでも 変えられる

傷付けたって 傷付いている

罪はいつでも 犯すものです

 

あなたが傷付いたら 悲しいと思う私は絶対で

この気持ちがいつかあなたの 力になればそれでいい

無垢ゆえの罪を 背負った私は伝えたい

コーラス

前回に引き続き今回も子ども達に焦点を当てた映画。

孤児や問題児を集めた寄宿舎での話『コーラス』。

以前から気になっていた作品でした。

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フランス映画は基本的にちょっと苦手なんですが、

この作品は全くそんな感覚がなく観入りました。

 

世界的指揮者として知られるピエールは、

母の葬儀のために故郷へ戻る。

そんなピエールのもとに子供時代を一緒に過ごしたペピノが現れ、

幼い日にピエールの生き方を変えてくれた

ひとりの音楽教師の残した形見の日記を手渡す。

(2004年・フランス)

 

子供に対して「ダメだ」と大人が諦めた時点から、

子供はそれを敏感に感じ取るし、

それ相応の振る舞い方しかしなくなります。

子供がどんな態度を取ってこようと、

「無理じゃない」という断固とした姿勢で接してくれる大人は、

昔も今も変わらず必要なんだと感じました。

(むしろ現代の方がそういう大人がより求められてるのかも)

 

問題児を相手に、マチュー先生は合唱団を作るのですが、

モランジュ(ピエール)の瞳と声の綺麗さに見とれます。

歌が可能性や自己表現の一つとしてどれだけ大事かということに

改めて気付かされるし、感じさせてくれます。

 

また、権力をもって人を制することは悪循環を

生むだけだともよく分かります。

思春期の息子と母親の微妙なバランスとかも

色んな部分をとても良く描いています。

 

マチュー先生の容姿が精錬されていないのも効果的だし、

その先生役のジェラール・ジュニョがこれまたうまい。

色んな場面での表情や動きなどが秀逸でした。

 

近所のレンタルショップでは取り扱いがなく、

ちょっと遠めのお店まで借りに行ったけど

それでも観て良かったです。

 


The Chorus / Les Choristes (2004) - Official trailer

戦場のメロディ

今週は子ども達に焦点を当てた映画を紹介します。

今回は朝鮮戦争時代の韓国の孤児院を描いた『戦場のメロディ』。

かなりの感動作です。

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実在の合唱団から着想を得た感動的な物語です。

 

朝鮮戦争が激化していた1952年。

戦友と家族も亡くして深い悲しみに沈むハン・サンヨル少尉に、

最前線から釜山への転属が決まる。

釜山に着くや、彼は戦争で親を失った子供たちの面倒を見る任務に就く。

音楽が得意なサンヨルは、チンピラに利用されて

悪事を働いていた彼らに歌を教えて児童合唱団を結成。

練習を重ねるうちに、子供たちの歌声にリズムとハーモニーが生まれ、

笑顔を浮かべるようになる。

やがて戦地への慰問公演を行うことが決まるが、

そこは命の保証などない最前線だった。

(2015年・韓国)

 

子供の頃は真っさらなのに、その純粋さを持って憎しみを覚えれば、

それはまたさらなる憎しみの連鎖を呼んでしまうという事を

改めて感じさせられました。

対立する二つの関係だけど、同じ歌を歌っているかもしれないのに…。

 

学校だったか、合唱団だったか、よく覚えていないけど、

初めて皆で和音を奏でた時の嬉しさを思い出しました。

子供達が抱く葛藤を、ハン少尉のように正々堂々とぶつかって、

示してくれる人が、きっといつだって必要なんでしょう。

そして、それは子供だけに関わらず大人だって、

怒りや悲しみなどの負の感情をぶつける方法や

受け止めてくれる存在が必要なんだと実感しました。

 

また、何よりお兄ちゃんのドングが強くて優しくて逞しい。

妹を守りながら必死に生き抜いていこうとする様は、

もう涙なしでは観れませんでした。

 

悲しいけれど、熱くて温かい思いが胸に込み上げてくる、

とても素晴らしい作品でした。

 


映画『戦場のメロディ』予告編