SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

ニッチなギターテクニック練習研究(014):「Sounds of Bells/鐘の音」ショーロについて

どもdeeです。

 

ボサノヴァのスタイルを現在より発展させたいなあと思って

いろいろ探っていましたが、割と苦手なフレージングがありながら

曲の難易度はそこまで高くないちょうどいいエチュードを見つけました。

 

ジョアン・ペルナンブコ作曲の

"Sound Of Bells"というクラシック曲です。

日本では「鐘の音」「鐘の響き」といった邦題で呼ばれることが多いです。

思えばクラシックで南米の作曲家の曲があるって

クラシックギターだけではないでしょうか?

ペルナンブコはブラジルのギタリスト・作曲家です。

 

ショーロ(Choro)とはブラジルの音楽ジャンルのひとつで

起源は約150年前となり、ボサノヴァの原型となったジャンルと

いわれています。

元々はブラスバンドやギター系弦楽器の

アンサブルで演奏されるジャンルでしたが

その後、独奏スタイルも模索されました。

インストで弾かれることが多く、アドリブを基本とします。

 

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 ■攻略法

6弦のチューニングは1音下げのDにします。

全体的に1、2拍目でバチータ的なコードを入れて

3、4拍目にメロディを入れることが基本となってます。

結構、横の移動が激しいのでよくポジションを覚えておきます。

 

<2小節目>

曲の始めのほうですが、結構厳しい横移動です。

 

<4小節目>

2弦開放をメロディを出しながら3弦4弦を押さえるのが

結構難しいです。3弦を押さえる人差し指が2弦に触れないよう

気をつけたいです。 

他にもよく出てくるので、よく練習が必要です。

 

<10小節目>

ディミニッシュの上降です。

人差し指と中指で駆け上がります。

 

<19小節目>

開放弦を絡めた開放弦のフレーズ。

1つ前の音を残して音をぶつけるとキレイです。

エレファント・ソング

今回も前回に続き、「音楽映画」と言うにはちょっと微妙な作品を。

題名からして音楽映画っぽい『エレファント・ソング』。

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とにかく深い、そして重い作品でした。

 

謎の失踪を遂げた同僚を捜そうとする、精神科医のグリーン。

彼は同僚の姿を最後に見たという患者マイケルから、

詳しい話を聞くことにする。

象に異常な執着を見せる彼と対面し、

失踪事件を解決する手掛かりをつかもうとするグリーンだったが…。

(2015年・カナダ)

 

タイトルもそうですが、マイケルの母親がオペラ歌手だったという

あらすじの文章を読んでも、一見音楽映画だと思いました。

 

取調室と院長室、それぞれのやりとりのシーンが

独特な暗さを醸し出しながら進んでいきます。

 

正直、話を噛み砕いて観ないと追いつかない部分が結構ありました。

個人的に映画を観る時はあんまり前情報を入れないのですが、

この作品はある程度整理して臨んだ方が良かったと思いました。

 

その関係性や一つ一つの原因や結果など、

「ああ、こういう事だったのか」と理解すると

その世界観の深さにはまってしまいます。

精神病者」を扱っているだけあって

とてもセンシティブな内容だとも思いますが、

彼が「精神病を患っているマイケル」ではなく

「マイケル」として接してほしいと訴える所は共感すら覚えました。

 

何より、そのマイケルを演じているグザヴィエ・ドランの表情が良い。

もう一度観るとまた全然違う印象を持ちそうな

奥の深さを感じる作品でした。

 


『わたしはロランス』などのグザヴィエ・ドラン主演!映画『エレファント・ソング』予告編

アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)

「音楽映画」だと思って観た後に、

「音楽映画」と言うには微妙な感じの作品を続けて観ました。

ちょっと悩んだ挙句、今週はその作品を紹介する事にします。

今回は『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』。

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前奏曲(プレリュード)と銘打っているし、

主役が映画音楽家だし、一見「音楽映画」です。

 

働く意欲にあふれ、人生を心から楽しんでいる映画音楽家のアントワーヌは、

ボリウッド版『ロミオとジュリエット』制作のためにやってきたインドで

フランス大使の妻アンナと出会う。

愛する夫との間に子供ができることを願い、

伝説の聖母アンマを訪ねてインド南部の村に向かうというアンナ。

忙しいアントワーヌも彼女を追い…。

(2015年・フランス)

 

舞台はインドですが、「ザ・フランス映画」といった感じでした。

 

映画音楽を作る一環が垣間見えつつ、

その音楽が実際の映画のシーンにリンクしている部分は良かったです。

インド文化は個人的に興味がある分野なのですが、

それをフランス人の視点で描いていて、

また違う神秘性を持って響きました。

 

ただ先述したように、フランス映画独特の空気感があるので、

苦手な人は多いかもしれません。

私は途中から話の内容があまり入ってこなくなりました。

深い話のようで、どこか軽さを感じずには得なかったです。

「もったいぶった悲愴感」みたいな、

良く分からない印象をもってしまいました。

 

ただ全体を通して、音楽はとても良かったです。

 


『アーティスト』のジャン・デュジャルダン出演!映画『 アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』予告編

追悼、ジョン・アバークロンビー

どもdeeです。

 

先程知ったのですが
ジャズ・フュージョン系のギタリスト、
ジョン・アバークロンビーが2017/8/22に
心不全で死去したとのこと。

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レコードレーベルECMを代表する
ギタリストの一人で
コンテンポラリージャズギターの先駆け的な
存在でした。

 

初めて聴いたときの印象は
「パットメセニーによく似てる」でした。
(^_^;)
実はアバークロンビーのほうが先輩でした…。

 

今ではあまり珍しくないですが
ギタートリオでの演奏をキャリアの
最初期からアルバムに残してます。

 

アバークロンビーの特徴は
ディレイが深くかかった
浮遊感あるスペーシーなサウンド。
どこか高いところから降りてくるような
サウンドです。
酒に滅法強そうな強面なのですが
サウンドはとても美しいギャップに
萌えます( ´ ▽ ` )ノ

 

ディレイとコーラス系のエフェクトには
Boss SE-50がメインだったようです。
足元には、
BossのグラフィックEQ、
アーニーボールのボリュームペダル、
フルトーンのフルドライブ、
Jam pedals の Waterfall (コーラス)などが
あったようです。

 

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ギターについては近年では、
ブライアン ムーア製作の
自身のシグネチャーモデルがメイン。
過去はアイバニーズのARがメインでした。
ギターシンセにはローランドGR700がメイン。

 

アコースティックギターから
ギターシンセまで幅広くこなすところも
メセニーと重なります。

 

よく聴いてたアルバムは
バンドメンバーまんまのアルバムタイトル、
「ジョンアバークロンビー/マークジョンソン/ピーターアースキン」

 

ラルフ・タウナーとのデュオ作を
聴いてみたいとずっと思っていたので
御供養も兼ねて入手したいと思います。

 

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Gibsonが5〜6万のギターを出してる: Sシリーズについて

どもdeeです。

 

Gibson USAから2017年に新たに追加された
Sシリーズが面白いです。
Gibson USAといえば高価なギターの
イメージですが低価格なシリーズです。

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写真、左側から
M2、Firebird zero、SG Fusion、Les paul custom special、Les paul custom studio、
となってます。

 

M2は米国のAmazon限定発売のため日本に
殆ど入ってきていないようです。
米国での販売価格は399ドル。
日本の感覚なら39,800円みたいな感覚でしょうか。
( ゚д゚)

 

他は日本にも入荷されているようですが
本数限定っぽいみたいですね。
(次回入荷の予定が全く見えないのかも)

 

Les paul custom studio以外は
なんていうか…
だらしなくタレ下がった
ピックガードが印象的です(爆)。
Les paul custom studio以外は
デザイン的にもポップなイメージで
ちょっとGibsonのパチモンっぽい(爆Ⅱ)

 

日本で簡単に最も安く手に入るモデルは
Firebird zeroで52,000円前後で販売されてる
ようですね。
次いでSG Fusionが62,000円程度。
Les paul custom specialは70,000円程度。
Les paul custom studioは80,000円程度。

最近はLes paul FadedやSG specialなど
6〜7万のモデルも結構あるので驚く程
安い!って感じではないのですが
10万円以内の選択肢が増えるのはいいですね。

もはや最初のギターがGibsonってのも
珍しくないですかねー。