オール・ザット・ジャズ
“ラ・ラ・ランド”を観てジャズの世界に浸ったので、
今回は往年のミュージカル作品“オール・ザット・ジャズ”を鑑賞。
ブロードウェイの振付師で演出家のB・フォッシー監督の自伝的作品。
酒やタバコに鎮痛剤で体調不良を無理やり捩じ伏せ、
新作ミュージカルの稽古や映画の編集作業に飛び回る演出家ギデオン。
しかし次第に体は蝕まれ、ついには病の床に伏してしまう。
夢うつつの中、彼は幻想の世界で自らを回想し、
夢の中で思い描いていた一大イベントの幕を切って落とすのだった…。
(1979年・アメリカ)
一見“コーラスライン”みたいな感じです。
タイトルからミュージカルの“シカゴ”みたいな音楽観かなと思っていましたが、
(シカゴの劇中歌『オール・ザット・ジャズ』は大好きな歌)
ジャズと銘打ってる割りにそこまでジャズの印象は強くありませんでした。
ちょっと(かなり?)狂った頭の中を表現してる感じが、
個人的には結構興味深く楽しめました。
前半はその世界観に中々入り込めませんでしたが、
より内面に近付いていくにつれてその見せ方が面白くなってきました。
場面や言葉の繰り返しも、それを重ねるにつれて意味が分かっていくと言うか。
でも万人受けはしないと思います。
時代背景も大分違いますし。
(と考えると当時でもかなり画期的な演出だったんじゃないかと想像)
ダンスは躍動感があって活き活きしてて見応えがありました。
ラ・ラ・ランド
何かと話題になった“ラ・ラ・ランド”をようやく鑑賞。
劇場に観に行きたいと思っていたのですが、
結局DVDで今になってしまいました。
とてもロマンチック。
実際映画館で観たらまた違う印象だったと思います。
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミアは、
ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。
そこでピアニストのセバスチャンと出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。
ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに
1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し…。
(2016年・アメリカ)
最初から音使いがすごく良いなと感じました。
JAZZに込める監督の特別な思いが色んな場面で垣間見えます。
自分がしたい音楽が出来ないミュージシャンの
もどかしさや現実などが、とても共感出来てちょっと切ない。
夢や目標を追い続ける糧も、
その道から外れて別の指標に向かう糧も、
それぞれ時に大事だしどちらにしても大変な事には変わりありませんが。
“誰かのため”と本気で思えるのならそれは良いことなんだけど、
“誰かのせい”にしてしまった時点で確実に歯車が狂ってしまうのが
悲しいかな往々にしてあるんですよね。
最終的にどうなるのが理想なのか、幸せなのか…。
春夏秋、そして冬。
その間に問いかけるのは思いがけない時間でした。
全体を通してやっぱり音楽が良かったです。
でも個人的にはデイミアン・チャゼル監督の前作
“セッション”の衝撃が相当強かったし、
この作品自体すごく話題になったので期待値が高すぎたかな。
世界観はとても素敵でした。
【ギター】Schecter Damien Elite-8 ベースとギターの音域をソロギターやコードワークにも 活用したいという目的であれば8弦がベスト
どもdeeです。
8弦ギターを手に入れましたので紹介です。
写真点数多めでいきますよ。
実は言いたい事はタイトルでほぼ完結してます。
Damien Elite-8 …すでにディスコン(販売完了)モデルです。
海外公式サイトで調べたところ・・・まじか!インドネシア製。
つい先日韓国のスタインバーガーで感動してましたが
今回はインドネシア製ですか。。。為替の関係なのかUSAに本社を持つ会社が
が、あとで韓国製っぽい表記もあります。公式とはインレイが違うので
Schecter Damien Eliteには韓国製とインドネシア製があるのかも。
Flamed Mapleがトップ材、Mahoganyがバック材とのことですが・・・
トップ材はツキ板(化粧板)っぽくてマホガニーに数ミリのツキ板でしょう。
ピックアップはEMG808ですが、
EMGは最近アジア用の廉価なEMGを供給しているようですね??
後付用とはちょっと仕様が違う可能性があります。
EMG、実は所有ギターでは初めてです。
バレイアーツやオリジナルスタインバーガー、ESPなど弾く機会があったのですが
80年代のEMGに比べるとクセがなくなった?ように思えます。
ブリッジはシェクターオリジナルです。
金属パーツにはBlack Chromeが採用されていますが
色ハゲしやすいようで、この色のブリッジだいたいくすんでます。
パーロイドを使用しているようです。パーロイドは真珠を模した人工素材で
ギブソンのギターなんかにも最近使われているようです。
ホンモノのアワビ装飾のような輝きはありませんが重ねられた色合いの違う
パーロイドのインレイはそこそこのデザイン性があります。
指板はローズウッドですが最近のローズウッドにしてはクセのない
いい材のような気がします。自分の知っているローズウッドより
色は明るく目は細かい感じがします。
フレットは24 X-Jumbo。高いですが指に痛くないフレットで押さえやすい。
ネックの長さは711mm/28インチと普通のギターより長いらしいですが、触っているときには
普通のギターと比較してもさほど違和感を感じません。
ヘッドには真っ黒で厚めのツキ板が施されてます。
ヘッドは小さいのは好きかな。
ナットはグラフテックとのこと。多分カーボングラファイト系の素材でしょう。
ペグはシャーラー製らしいですがブリッジと同じクロームメッキが施されてます。
特に8弦を扱うには若干物足りない感じです。
6弦のギターだったら特に問題ないペグかも。
ヘッドはスカーフジョイントです。
コレ系のギターではしょうがないですね。
ここにCrafted in South Koreaと書いてあります。
なのでこれは木工部分は韓国製なのでしょう。
もっとネックのインレイが簡素なタイプはインドネシアなんでしょうかね。
またUSA公式では3ピースメイプルにカーボンファイバーの
トラスロッドが入っているらしいですが。
スカーフジョイントされているとはいえ
ヘッド前までは1ピースのネックに見えます。
日本製はどこかしらわかりやすいところに日本製と書いてありますが
他アジア製にはこういった紛らわしい表記がされていることが多いです。
ここだけ見たらUSA製に見えてしまいます。
ネックジョイントのプレートの6弦の流用でしょうか。
ネックより小さいです。
写真左側を見るとわかりますが、ネックポケット木材部分より若干ネックがはみ出てます。
触って弾く感じでは大きく違和感ないです。
どの程度のセットアップなのかわかりませんが
日本でセットアップした証明のシールが張られてます。
スペック上では2wayのトラスロッドが入っていると書いてありますが
よくわかりません????カーボンファイバー製らしい。
電装系。のっぺらぼうのポッドです。
Swiss militaryの電池が入ってました。
あの時計メーカーの??
デフォか前オーナー趣味かわかりせん。
裏通しの処理。ここで国産と外国製の差がわかるところといいます。
国産はこういう裏側の見えないところでも手を抜かないそうです。
コイツは見たとおりちょっぴり手抜き加減www
サウンドはこんな感じです。
まだ色々試している最中ですが、割とクリアなサウンドです。
EMGがフラットで使いやすい。
けど歪ませると結構独特のノイズがあります。
電池変えたらよくなるんかいな。
#今日のおやすみ
— livaeal (@livaeal) 2017年12月4日
早速ですが8弦ギター試し切りの様子です
今日のチューニングは太い弦からDADADGAD
張ってある弦が好みじゃないのと8弦が細すぎますね
いつ替えの弦を買いにいこうか
しゃべくりにYOSHIKIはん出るん教えといてよ...見逃した
日本有線大賞は大和さんがよかったかな
また明日ー pic.twitter.com/RFFBX3iNNg
ネックは8弦ですが、そこまで太さを感じません。
ネックの角度も好きな感じ。
8弦を親指で押さえることができます。
ピックを使うギタリストには少し弦間が広い感じがします。
フレットは大きく、早弾きギタリストにも良さそうです。
見た目はやはりESPのホライゾンに良く似てます。
ボディ形状は深いアーチトップになっていますが、
そこまで重くないです。
多くのスペックは値段なりといったところですが
見た目や操作性のデザイン設計は良好で、扱いやすく
フォトジェニックwな一本となっております。
8弦のチューニングや音程が不安定なのは
デフォで張ってある弦のせいかも。
以前、7弦ギターも所有したことがありますが、
ベースとギターの音域をソロギターやコードワークにも
活用したいという目的であれば8弦がベストに思えます。
7弦だと低音に物足りなさを感じますし、
9弦だとブレイヤビリティにかなりの影響を感じます。
個人的には低音弦と高音弦を別々にアウトプットできる機能があったら
大満足なんですが。
【ギター】Schecterの悲しき物語
どもdeeです。
結論から言うと
「名前だけが残ったが、始まりと現代であまりに形が違うのは切ない」
という話。
Schecterの8弦ギターを手に入れました。
8弦ギターのレビューは今度じっくりやろうと思ってます。
実はSchecterのギターは2本目です。
下の写真をご覧ください。
右側は今回手に入れた割と最近のシェクター、モダンなデザインです。
左側は90年代のシェクターです。左側はダブルネックですが
デザイン的には伝統的なストラトシェイプです。
ヘッドにはどちらにもSchecterの文字は入ってますが随分雰囲気が違います。
Schecter Guitar Research・・・その会社は1976年にデヴィッド・シェクターによって設立されました。
設立当初は質素なリペアショップで交換用のネック、ボディ、ピックアップ、ブリッジ、
ピックガード、ペグ、ノブ、ポテンショメータ、その他様々なギターパーツを製造したとされてます。
結局、ギターを作るのに必要なすべてのパーツを製造するようになり、
これらの部品はフェンダーやギブソンといった大メーカー、
またはシェクターのパーツでギターを組み立てる小規模なカスタムショップへと供給されたとのことです。
1970年代後半までに400種類以上ものギターパーツを供給したが、完成品の楽器を供給することはありませんでした。
1978年にはムーンギターズがシェクターから卸したパーツを日本で組み立ていたと言われます。
1979年からギター製作を始め、The whoのピート・タウンゼントや
ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーらが使用しました。
1983年、ギターの評判は上場でしたが、人気の一方で生産能力は限界に達し
需要に応じることができない状態となってしまいました。
そんな折、シェクターの名声に目をつけたテキサスの投資家グループが
シェクター・ギター・リサーチを買収、創業者であり社長であったデヴィッド・シェクターが解雇されました。
当時シェクターで働いていて、後にハイエンドカスタムギターで知られる
トム・アンダーソンをはじめとする従来からの従業員たちは買収後、シェクターから離れていきました。
こうしてシェクターは興された当時とはまったく別の会社となってしまいました。
その為、貧弱な商品デザインしか生まれず新しいテキサスのオーナーの元でギターが生産されたのは5年未満だったと言われています。
1987年、テキサスの投資家グループはESPオーナーで渋谷尚武さんにシェクターを売却します。
前出のムーンギターズもESPからの独立メーカーなのでESPとの関係は元々深かったのかもしれません。
渋谷さんがオーナーになったあと生産ラインこそESPと分け合いますが、メーカーとしては独立した別会社として
存在しつづけました。
渋谷さんの元、シェクター本社を元々の事業開始の地、カルフォルニアにシェクターUSAのカスタムショップも設立します。
1990年、シェクターはESPの子会社化。1996年にはそこで働いていたマイケル・シラヴォロ氏が社長に就任します。
ESPが生産していたシェクターギターはハイエンドのフェンダー系のトラディッショナルなスタイルが多かったのですが
新社長はそのデザインを好まず、ハードロック/ヘヴィメタルに特化したデザインの商品を展開します。
シェクターは日本法人と米法人が完全に独立しており、世界に商品を供給するのは米法人となります。
米法人の生産体制はハンドメイドギターを提供するカスタムショップと、
アジアでパーツを生産、本国で組上げを行うダイヤモンドシリーズの2局化となります。
ハイエンドで高価なイメージだったシェクターは、若いミュージシャンにも手に入れやすい価格で提供できるようになりました。
米法人のシェクターギターは90年代までのシェクターとはデザインが全く違うものになっています。
それに対し日本法人は90年代のシェクターデザインを踏襲したモデルを現在も発表し続けています。
しかしシェクター日本法人のギターは米国には卸されていないようです。
旧来のシェクターファンは最近のモダンでクセのあるデザインを
受け入れられない人もいるようです。
ちなみに現在のシェクターギターの代表的なCシリーズのデザインは
ESPのホライズンとよく似ています。
●Schecter Cシリーズ
●ESP HORIZON
創設者のデヴィッド・シェクターは自身の銘が乗った今のブランドに
何を想うのでしょうか。
個人的にはクセがありありの現代のシェクター、
デザインとして若干の中二感があるものが多いので慎重に選びますw
あとシェクターオリジナルのピックアップのクセだけはちょっと受け入れられません。
しかしアイバニーズに匹敵する弾きやすさです。