SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

爪(ギタリストにとって)

どももdeeです。

今日は皆さんにちょっと悩みを聞いてもらいますは。
「つ」からってことで「爪(ギタリストにとって)」です。

ギタリストの右手といったら皆さん何を想像しますか?
ピック?爪?

俺はここ数年、人前ではほとんどピックを
使ってないんです。
エレキを弾くときはたまにピックを使います。

俺のピック弾きは24歳の頃から発展してません。
あくる日、ピックのことが嫌いになってしまいました。
右手の指を丸くグーにして弾くことが、
ひどく窮屈だと感じていました。
なので、他の指を使ったほうが自由だと感じました。

ただ、ピックで培ったテクニックをすぐに
捨てることもできず、しばらくは親指にはめるタイプのピック
サムピックを使用してました。

暫くしてアコギが活動のメインになると
サムピックも不自由さを感じて、ピックを使用しなくなりました。

以後、右手は自由になりました。
そしてそれ以来、爪についてずっとずっと悩んでます。

アコギやクラギでは通常、爪を伸ばして弾くのです。
俺の爪は薄く、欠けやすい。
なにより自分の爪での音が好きになれなかったのです。
なので基本的には爪を使わない弾き方なんです。

爪を伸ばすことのメリットは
指の腹で弦を弾くときより、抜けがよく
悩まずともある程度早く弾くことができます。
弦を弾くときに抵抗が少ないんですね。

爪を伸ばさないほうが、欲しい音色になるかわりに
技術的な難易度が高くなってしまっているんですよねえ。

その昔、17世紀の頃のギターは爪を伸ばさないスタイルが
メインであったとの説があります。
クラシックでは、爪を伸ばさないスタイルは指頭奏法と呼ばれてます。
その後、近代となってアンドレス・セゴビアのスタイルが
今のクラシックギターのスタンダードとなりました。

そのセゴビアから遡ること約40年前、
偉大なギタリスト、フランシスコ・タレガが在りました。
タレガは、詩的情緒性と高度な技巧の融和を
試みて、近代ギターの父と呼ばれております。

そのタレガは、ずっと爪で弾いていました。
しかし晩年の9年間は指頭奏法であったとのことです。
タレガは教本を残さなかったために、
爪を使わなくなった理由がわからない、あるいは
本当には爪を使わなかったかという
上記の話の信ぴょう性に疑問を投げかける意見もあるようですが。

この指か爪かって論争は17世紀から語られてるようなので…。
爪って、そして指の形やらも個体差が激しく
メソッドが単一的だと自分みたいな異端者は
別のお導きが欲しいと考えてしまいます。

現代アコースティックギターの主流は
クラシックギターから押尾コータローさんに
至るまで爪を使うことが前提になってます。

どうすれば、より技巧を高めて
よりよいトーンに近づくのか…

ずっと悩んでいます。


次は「め」だなー。