SHIINBLOG

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Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

Song for lunatic~Pink FloydのBrain Damage/Eclipse

about

どもども、deeです。

「ソ」から「Song for lunatic ~ Pink FloydのBrain Damage/Eclip」なんて
長いタイトルでいってみます。

昨年、発売したTHE ENDLESS RIVERを聞きながらこの記事を書いてます。
キーボードのリック・ライトの死去後に発表されたこのアルバムが
Pink Floydのラストアルバムといわれています。

俺はPink Floydというバンドがもつストーリーが好きです。
まずPink Floydのバンドの説明をば・・・。

芸術性の高いコンセプチュアルなアルバム製作。
巨額の費用を投じ視覚、聴覚を最大限に刺激するライブ演奏。
全米チャート741週連続チャートイン、
全世界売上3000万枚以上を記録した伝説のアルバム「狂気-DARK SIDE OF THE MOON」の発表など、
ロック史上に比類なき金字塔を打ち立てたモンスターバンド、ピンク・フロイド

・・とのこと。全世界でのCDセールスが2億5000万枚ってマジッスか?
ちなみに「狂気-DARK SIDE OF THE MOON」はマイケルジャクソンのスリラーの次に売れた
アルバムだそうです。スリラーに比べたら全然ポップじゃないなー。
しかもオリコンでも2位になったそうです・・・「狂気」ってタイトルのアルバムがw

当初、ロジャー・ウォーターズ(B)、リチャード・ライト(K)、ニック・メイスン(Dr)
そしてシド・バレット(G)のメンバー構成でデビュー当時はシドのワンマンバンドでした。
シドは、元々LSDに傾倒しており精神が崩壊していったそうです。
病んだシドはソングライターとしてバンドに残り、ギタリストには
デヴィット・ギルモアを迎え入れます。
ギルモアを含めたメンバーはシドがなんとかならないかと努力しつづけますが
シドの精神崩壊はさらに進みアルバム作成中にクビ同然の脱退。
ギルモアを正式メンバーとします。
(のちにギルモアはシドのソロアルバム作成のプロデュースをしました)

中心人物を失ったメンバーは大いに悩みます。
シドのことをきちんと整理しきれないまま、試行錯誤を繰り返します。
時にはアルバムがメンバーだけではまとまらず、外部から別のミュージシャンを入れ
アルバム完成させたりしていました。

マネージャーからシドの後にリーダーを任されたロジャーは、
シドに対する曲のアイデアが浮かびます。そのタイトルがDARK SIDE OF THE MOONでした。
その後、DARK SIDE OF THE MOONはアルバムコンセプトとして昇華されます。

DARK SIDE OF THE MOONは、アルバムの最初のほうから悲観的に人生を語られます。
生命の誕生、日々死に近づくという時間の概念、金、戦争など。
曲間に「「出来るだけ家にいたい。外は疲れる。家で骨の芯まで温まりたい。」という詩が
ちょこっとあったりして、また泣ける(T_T)

それらの曲が終わると「Any Colour you Like(好きな色はどれ)」というインストが
入ります。あなたの望む人生はどれ?みたいなところでしょうか。

そして曲の切れ目もなく「Brain Damage」という曲になります。
脳損傷・・・(T_T)、こんな歌詞から始まります。

The lunatic is on the grass
The lunatic is on the grass
Remembering games and daisy chains and laughs
Got to keep the loonies on the path

The lunaticは狂人と訳されるようですが、くだけた言い方みたいなので
おかしなやつ・・・みたいな感じでしょうか。
the looniesはloonyの複数系ですが、もうちょっと侮蔑的にとられるそうです。
The lunaticとthe looniesは単数形と複数形に分かれており、
別人であることを示しているようです。

おかしな僕は草原にいて、笑ったり花の冠を作ったり遊んだりしたこと思い出しながら
狂った連中が枠からはみ出ないようにしてる

・・・でしっくりくるかな。

The lunatic is in the hall
The lunatics are in my hall
The paper holds their folded faces to the floor
And every day the paper boy brings more

The lunaticとThe lunaticsもホールにいますが
いる場所が若干異なってるような?
ここの描写が何を言おうとしてるのか、未だピンときてないんです。
新聞のくだりは処理し切れなくても、次々と物事が押し寄せる様子でしょうか。

おかしな僕はホールにいる、おかしなみんなは僕の家のホールにいる
新聞は読まれないまま床に積み上げられて、新聞配達の少年は毎日配達してくる

And if the dam breaks open many years too soon
And if there is no room upon the hill
And if your head explodes with dark forbodings too
I'll see you on the dark side of the moon

ダムの決壊や安全な場所=丘の上の居場所など日々の状態から
精神が崩壊するような描写になります。

そしてもしダムが思っていたより何年も早く決壊するなら
そしてもし丘の上に居場所がなくなって
そしてさらにもし君の頭が暗い予感で爆発するとしたら
君を月の裏側で見出すんだ


The lunatic is in my head
The lunatic is in my head
You raise the blade, you make the change
You rearrange me 'till I'm sane

ここからThe lunaticは自分のことを歌っていない。自分とは別の誰か・・・
the dark side of the moonで会ったyouに対する歌詞になります。

狂った君が僕の頭の中にいる
君は刃を振り上げ、変えていく 君は僕が正気になるまで僕を作り直す

・・・ちょっとロボトミー手術みたいで怖いですね。

You lock the door
And throw away the key
There's someone in my head
But it's not me

君はドアにカギをかけ
そのカギを投げ捨てる
僕の頭には誰かがいるんだけど
それは僕じゃないんだ

・・・そして自分で自分が制御できない状態であることを告白します。

And if the cloud bursts, thunder in your ear
You shout and no one seems to hear
And if the band you're in starts playing different tunes
I'll see you on the dark side of the moon

そして雲が弾け 君の耳に雷鳴が轟く
君は叫ぶけれど それを聞く者は誰もいないらしい
そしてもしバンドで 君がおかしな曲を奏で始めるたら
君を月の裏側で見出すんだ

・・・こんな感じでしょうか?ここまで書くのにえらい時間かかった(-_-;)
この曲は、まともだった人が狂気に染まっていく様を表していると思います。
最後の一節はロジャーがシドを思い出しているのにも解釈できそうですが
向こう側に行ってしまった人のことうまく表現できずに
どこか客観的?な表現になっているような??

そのまま、さらに曲は繋がって「Eclipse」に続きます。
ここは一気に。

All that you touch
All that you see
All that you taste
All you feel.
All that you love
All that you hate
All you distrust
All you save.
All that you give
All that you deal
All that you buy,
beg, borrow or steal.
All you create
All you destroy
All that you do
All that you say.
All that you eat
And everyone you meet
All that you slight
And everyone you fight.
All that is now
All that is gone
All that's to come
and everything under the sun is in tune
but the sun is eclipsed by the moon.

"There is no dark side of the moon really. Matter of fact it's all dark."

触れるものすべて 見るものすべて
味わうものすべて 感じることすべて
愛するものすべて 憎むものすべて
信用しないものすべて 大切にするものすべて
与えるものすべて 取り引きするものすべて
買うものすべて 請い願うものすべて
借りるものすべて 盗むものすべて
創造するものすべて 壊すものすべて
為すことすべて 言うことすべて
食べるものすべて 会う人すべて
軽蔑するものすべて 戦う相手すべて
現在(いま)あるものすべて 
過ぎ去ったものすべて
来たるべきものすべて
すべては太陽の下 調和を保っている
しかし太陽は 月に侵蝕されてゆく...
(月の闇なんて本当は実在しない。事実はすべてが闇)

あらゆる営みを羅列したあと、調和は狂気により侵食されると〆てます。
最後、小さな音量で再生されるセリフの部分では
散々今まで狂気の象徴としてthe dark side of the moonは存在せず
すべてが闇だと言われます。
ロジャーはシドを、そして人間を見るときになんとも絶望的な答えを出して
アルバムを終了させます。

シドはこの次のアルバムの制作時、レコーディング中のスタジオにシドがふらりと
あらわれたそうです。
そのときのシドはカーリーヘアが禿げ上がり太ってしまって幼馴染のロジャーも
気づかなかったほど風貌が変わってしまっていたとか。
その様子が下記サイトに書いてあったので引用します。
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/51503959.html

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(シドのことを書いたクレイジーダイヤモンドという曲のレコーディング中)

 そうしてレコーディングが順調になり出した頃、いつものようにアビィ・ロード・スタジオに入ったリックは、ロジャー・ウォーターズがミキシングをしているのをまず見た。そしてその背後のソファに、太った禿げ頭の男――16ストーン(約102キロ)ほどもあるのではないかと思われる男――が座っているのを見た。灰色のスラックスと、メッシュ織り地のチョッキ姿の男を。

 どうせレコーディングに関係する誰かだろう、リックは特に気にも留めず、レコーディングを再開しようとした。セッション・マンだかスタッフだか解らないけど、きっとそういう誰かなんだろう。
 そこへロジャーが声をかけた。
「リック、この男が誰か解るかい?」
 そう問われたリックは、再び太った男を見た。
「さあ? スタッフじゃないのか」
 何の気なしに答えるリックに、ロジャーは、苦々しく言い放った。
「シドだよ」
 リックは、目を剥いて男を見詰め直す。シドだって?……そこに座る男は、ただの肥った男だ。それがシドだと言うのなら、いつでもカーリー・ヘアだった頭髪だってありやしない。まるでシドだという確証はない。
 その瞳を、除いては。

 男の瞳は、紛れもないあのシド・バレットのものだった。闇の向こうを見詰めるような鋭い視線、しかし虚空をじっと見詰めるだけの孤独な視線――何てことだ! リックは慌てて男のもとへ駆け寄った。
「シドかい? どうしたっていうんだ! そんなに……肥ってしまって」
 シドと呼ばれた男は、薄ら笑みを浮かべたまま応じた。
「台所に大きな冷蔵庫が置いてあるんだ。それに豚肉をたくさん食べていたからさ」
 この言葉を他の誰かが言えばジョークで済んだかも知れない。しかしリックには、皮肉としか思えなかった。
 そして、何も言えなかった。

 するとシドは、急に立ち上がった。ポケットから歯ブラシを取り出し、突然歯を磨き出す。磨き終わるとブラシをまたしまい、ソファに座る。そしてまた立ち上がり、歯を磨く……その動作を、何度も繰り返していた。
 悲嘆に暮れ、茫然自失の状態となったリック。彼に、ふとシドは話しかけてきた。
「さあ、僕はどのパートにギターを入れようか?」
 シドは、自分が未だフロイドのメンバーであると思い込んでいたのだ!
 リックは、その言葉に悲痛なものを感じずにはいられなかった。シドはそう言いながらも、自分のギターなど持ってきてもいない。涙をこらえ、リックはシドに、できるだけ優しく言葉を返した。
「ごめんな、シド。ギターのパートはもう全部、録音してしまったんだよ」
 それは無論、偽りだった。バンドはまだ曲を構築している段階だった。しかし、そうでも言わなければシドをモティーフとした曲をシドがレコーディングするという、奇怪な事態を回避することはできなかった。
「そうかい」
 シドはにこやかに、ソファに座り直した。
「何か僕にできることがあったら言ってよ。いつでも躰を空けておくからね」
 そしていつまでも、笑っていた。

 ミキシング卓から、ロジャーの啜り泣く声が聞こえる。リックは目を閉じ、祈るほかなかった。
 この男が、本当はシド・バレットなんかではないことを――
 ロジャーは啜り泣きをどうにか止め、ミキシングを繰り返した。そうしてテープをプレイバックし、ベスト・ミックスを得ようとあがいた。シドが現れたという混乱もあって、その作業はなかなかにはかどるものではなかった。
 ロジャーの悲哀が苛立ちになった頃、シドは今度はロジャーに問いかけた。
「どうしてそんなに何回も聴き返すんだい?」
 声のあった方向に振り向くロジャー。するとそこには、純朴な疑問の表情を浮かべたシドがいた。
「一度聴いたらそれで充分じゃないのかい?」
 その発言に、ロジャーは天才と謳われたシドを思い出していた――そうだ、この男はいつでもレコーディングは一発で済ませてやがった。現に、それだけの才能があったんだ!――そして何も、言い返すことができなかった。
 それはリックも、同然だった。いや寧ろ、ここで何か発言できる人間がいようか? 英雄と崇められた男シド・バレット、その現実の姿をまじまじと見せ付けられて!
 ふたりは、黙り込んだ。
 しかしシドは、ずっと、微笑み続けていた……。

「そういうことが、あったんだ」
 ロジャーは『炎』リリース後に自宅へ訪れた記者に、シドとの再会を話し終えたところだった。テーブルに置かれた紅茶は既に、両者ともに冷めきっている。それを無表情に啜るロジャー。記者は、ペンを進めることさえも忘れていた。

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Brain Damage/Eclipseで狂気を表現してみせたロジャー、そしてその後のシドの様子・・・。
Brain Damage/Eclipseは歌詞の内容が難しく、日本語に訳するとちょっとニュアンスが
違うところがありそうですね。
でも歌詞をみて、このシドのエピソードをみるとなんともいえない気持ちになるのです。

このライブ動画の最後の照明で太陽と日蝕をうまく表現しててカッコいいなあ。

つぎは「す」かなー。