SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

キャラ立ち

どもDeeですー。

今回は「きゃ」から「キャラ立ち」を考えてみようかと思います。

最近、プロモーションが成功しているミュージシャン、
例えばセカオワとかゲスの極み乙女とかきゃりーぱみゅぱみゅなどをイメージしていただけると
わかりやすいと思うのですが、ちょっとあざといキャラを演じてる感じの
ミュージシャンはテレビによく取り上げられたりしてます。

先に挙げたミュージシャンたちは、
インターネットによって情報が溢れかえるこの時代に
注目を浴びるために極端なキャラを作り上げた例といってもいいでしょう。

キャラ立ちとは元々、マンガの方法論として「漫画はキャラクターを立てなきゃダメ」という
コメントから生まれたとされ、お笑い芸人がキャラ立ちという言葉を広めたとされます。
近年では、ビジネスの観点からもより強い個人をアピールする方法として
キャラ立ちのスタイルの論議がされてます。

物語から考えるとキャラ立ちの要素は特徴にまず集約されます。

ドラえもんあたりを考えると主要な登場人物・・・
のび太ドラえもん、しずかちゃん、ジャイアンスネ夫とみても
其々のキャラがかぶっておらず棲み分けができています。

キャラが立っているとは、特徴がはっきりしていることがまずあります。

5人だけなら役割がはっきりしやすいのですが、
実際のリアルな世界で生きると沢山の人の中から際立つ存在でなくてはなりません。
するとどうしても極端な方向になっていきます。
レディーガガを例にとれば、常に妙なファッションや話題を自ら作り
自身を隣には絶対いないであろう奇人であることを演じる・・・といった方法で
オリジナリティを確立していきます。
レディーガガの場合、まずビジュアル的に他との差別化をし
音楽やステージは素よりセクシャルマイノリティへの理解など
個人の主義主張を多方面に徹底させレディーガガというキャラクターを作り出しました。

レディーガガの下積み時代からレディガガがどう生まれたか見てみます。
元々は貧乏だったのですが、父の事業が成功しお嬢様となりました。
成金でお嬢様学校に入ったため、周りの友達とは馴染めず
またガガ自身のしゃべり方も芝居がかった大げさで変わったしゃべり方だったためいじめに合いました。
学業は優れていて音楽院の受験に成功してます。在学中は成績トップだったとのことです。
ただ元々地味だったことから、より注目をあびるためにと奇抜スタイルに変化していきました。
結局、学校内ではその奇抜さが煙たがられ大学は中退します。
その後、ウェイトレスやストリップで仕事をしながらクラブで歌を歌う日々となります。
お客さんは集まらず、ステージには注目してもらえなかったようです。
ある日、ライブをスタートしてもお客さん達はおしゃべりをやめず
ステージに注目しなかったため、服を脱ぎ始め下着姿になったところお客さんがステージを
見るようになったとのことです。
ストリッパーとしての人気は結構あったようで、
収入を得ることで人生に自由を感じることができるようになりました。

このようなバックグランドがあって奇抜なファッション、
性的マイノリティへの理解、いじめや貧困への社会奉仕的な取り組みもひっくるめて
レディガガを作り出したのです。

レディガガがあのキャラを演じ切れているのは、奇抜だけれども
あのキャラが彼女自身だからことなのかもしれません。

・・・。

レディガガの例は極端ですが、
きゃりーやセカオワなんかにも言えるのは、ファッションと音楽の対の関係ですかね。
最近ではモデルの音楽デビューも目立ってます。
ビジュアルでのキャラ立ちが先行しているようですね。

近年、レディーガガは急速にセールスが落ちてるそうです。
ビジュアルを中心に訴えていく手法は、目を引きますがどんどん過激になっていき
ある点を超えると目新しさがなくなり、飽きられやすい側面をもっています。
そして以前作ったキャラからの脱却を余儀なくされます。

近年では演歌の大御所である小林幸子さんがはじけた営業をやって話題になってます。
ニコ動をはじめとするオタクカルチャーに寄っていき、コミケでCDを販売することで
新たな購買層の開拓にいってますね。
キャラを立てるときには、今までのキャラを思いっきり崩す例となります。

Worldorderは、奇抜なロボットダンスと全員がビジネスマンの恰好をしてます。
須藤元気さんは、世界を相手にするのならば日本人といってまず外人が思い浮かべる
スーツ姿でメガネというビジュアルならわかりやすいのではないかと考えたそうです。
彼らの場合、逆にスーツというどこでも見かける飽きのこない姿で
誰にもできないようなダンスをやってみせるところに相当なインパクトがあります。

米津玄師さんは、元々ニコニコ動画初音ミクで楽曲発表する所謂ボカロPでした。
メジャーデビューしてから自身のビジュアルも世の中に出すようになりましたが
ニコ動で楽曲を発表するときに自分で書いたイラストを動画化してMVを作成してました。
イラストの世界観が、とても個性的でボカロP→自身での歌唱でインディデビュー→
メジャーデビューの過程でイラスト自体に成長がみられるのも面白いです。
アーティストの表現という意味では個人のビジュアルのみならず
創作物で特徴もある、といった手法もキャラ立ちではないでしょうか?

キャラ立ちの要素っては、結局「とにかくすごい」ってセールスポイントを打ち出し
それに対する尖り方を見せていくことなんだと。

もちろん尖り方によっては、人に嫌われてしまうこともあるのだろうけど
嫌われることすらキャラ立ちにしてしまうほどのハングリーさがないと
この多大な情報の波に埋もれてしまう存在になってしまうのかもしれません。

というわけで次回は「ち」ですよん。