SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

キーボードとシンセサイザー

ども、deeです。
今回は「キーボードとシンセサイザー」でいってみようかと思います。

楽器としてのキーボードとシンセサイザーって似てますが
何が違うんでしょ。この辺、楽器の弾けないうちのオヤジがうるさかった覚えがあります。
言葉をそのまま和訳すれば

キーボード=鍵盤
シンセサイズ=合成

になります。なので鍵盤がある楽器は全てキーボードです。
鍵盤のついてないシンセサイザーも色々あります。

先日、音を作ることができる楽器がシンセで作ることができない楽器がキーボード・・・
みたいな定義をみて軽くショックでした(もちろん鍵盤は付いてる)。
その音色が合成方式で作られたサウンドでもシンセとは言わないのか・・・。

実はギターを始める前、最初に自発的に始めた楽器がキーボードでした。
とはいってもピアノはロクに弾けないので右手でメロディをアドリブするに留まりましたが。。。
YAMAHAFM音源が載ったキーボードだったんですが
スピーカーが付いててどこでも弾ける便利なやつでした。
シングルフィンガーコードという規格が使用された
自動演奏機能がありまして、そこに色んなコードを打ち込んでは
色んなテンポ、リズムでインスト曲っぽいアドリブを延々してました。
キーは大体C/Amだったんですが・・・。

シンセサイザーWikipediaの項の始めの書き方が結構好きです。

"シンセサイザーの発明は、「ある時 誰かが 世界で初めて何かを発明し、
その成果が後に世界中に広がった」という出来事ではない。
100年以上にわたる電子楽器の歴史の中で、
多くの人々が試行錯誤を繰り返し、
時としてほぼ同じものがあちこちで再発明されながら、
技術の蓄積と概念の洗練が進み、
途中、戦争による停滞や技術者の世代交代を挟んで、
1960年代以降マイクロ・エレクトロニクスと共に急速な発展を遂げて、現在の形になった。"

多くの人の情熱が今日の発展を支えてきたんですね。

俺の好きなシンセのサウンドは80年代の映画で使われるようなサウンドです。
南極物語風の谷のナウシカなんかのような感じで。

すっかりオーケストラ、クラシックなイメージが久石譲さんですが、
ナウシカラピュタではシンセが中心のサウンドです。
特に劇中使われるBGMはプログレっぽい感じの曲が多く。
他にも喜多郎さんや冨田勲さんなど。。

ナウシカなどで使用されたシンセ、フェアライトは当時1200万円くらいしたらしく
商用機器として、大きなスタジオに限らた数日本にあったそうです。

当時、高価な機材だったため音楽的な素養が高いミュージシャンが触ることが常でした。
そのためシンセを使っていても、とても有機的なサウンドだなあって印象があります。

その後、国内メーカーが高性能、低価格の製品を作り出し
シンセは一気にアマチュアミュージシャンにも手の届く製品となりました。
こういった高級品を大衆化する技術というのは、日本は色んなジャンルで
世界に貢献してますね。

昔は選ばれた者のみ使用できる機材だったシンセも
90年代から2000年代の急速なテクノロジーの発展によって
今ではPCやスマートデバイスを持っているあなたですら
タダで手に入れることができる楽器となりました。
今まで高価で大きく重かったハードウェア主体のシンセが
ソフトウェア上で動作するようになったからです。

すると、ソフトウェアで70年代のアナログシンセのエミュレーター
盛んに発表されたり、失われた古い技術が見直されていきます。
行き着いた先は、デジタルによってアナログをモデリングするってのが
なんとも面白い流れです。

そして昔は膨大な機材が必要だったのが
どんどん小型化、軽量化されていき、操作性が洗練され
PCからライブ会場で使える機材が求められるようになっていってます。

当然、温故知新の精神だけではなく
新しい機能、音色も次々と生まれていますが。

80年代、90年代、2000年代のような爆発的な発展ってのは
もうないかもしれませんが、世の中の進化とともにある楽器ってところで
今も興味がつきません。

昔はヒトよりモノが高かった。
今はモノよりヒトが高くなっていってる。
なんか、そんなことを思わせるのです。

次回は「ざ」?「さ」?「あ」