クリエイターが生きていくために意識したい3つのタスク
Deeです。
今回は「く」から「クリエイターが生きていくために意識したい3つのタスク」で。
メジャーフィールドで活躍するような、一部の人を除いて
クリエイターというのは低所得です。
サウンドクリエイター、イラストレイターが会社からでもギャラが無しの発注があり
アニメーターや映像制作者たちは、雇用の体裁は持ちつつも最低賃金での修行をしている。
元々、日本はクリエイターが需要に対し過剰供給気味なのかもしれません。
多分、あなたにきたこういった発注を断っても依頼者側が、本質的に困ることはないのかもしれません。
なぜなら他にタダ(もしくはタダ同然)で発注を受け取る修行中のクリエイターを見つけるのは
きっとそんなに難しくないのかと。。。
やりたいことをやって生きていくには大変です。
自身のクリエイティビティーを磨いていくことは必須ですが
クリエイターとして経済活動するには、どのようなことに留意するかをちょっと語ってみます。
普通に経済活動をする企業から、個人単位でクリエイターが
行わなければならないタスクを大きく3つに分けてみます。
(1)営業→個人の事業を大きくするタスク。
(2)制作→クリエイターのメインであるモノ創りのタスク。
(3)総務→経費や工数などを管理する作業を存続するために必要なタスク。
ネーミングこそ会社の部門名のようですが、ここでは経済活動を行う資質・・・
とお考えください。
各タスクをもう少し掘り下げてみます。
(1)営業
増益を目指した活動をします。具体的にクライアントの作成依頼を引っ張ってきたり
活動や制作物に対するファンを増やしていくタスクになります。
より多くの顧客との繋がりを持ち、顧客に対する宣伝広告活動を行います。
場合によっては、営業タスクで制作企画を考えます。
営業タスクで制作企画する場合は、より顧客目線での企画になります。
自分が何をどう作りたいかより、顧客が何を求めるか・・・の視点重視で企画します。
営業タスクは、まず売上・利益をだすことを目的としてその為の手段の立案・実行になります。
(2)制作
音楽や絵などメインコンテンツを作るクリエイターがまず一番やりたい事、
そしてクリエイターの活動の顔となるタスクです。
また自身が創作したメインコンテンツを発表する企画も行います。
一方で営業タスクにおいてプロモーションの一環となるような制作
・・・たとえばフライヤーのデザインや販売する本に対してのキャッチコピーなど
メインコンテンツをパッケージするために副次的に発生する制作もこのタスクに含めます。
制作タスクは、まずよりよいコンテンツ・サービスを提供することを目的とし
その為の手段の立案・実行になります。
(3)総務
実際に創作活動を維持・継続していくためのタスクです。
経費や工数という活動を行っていくための資源は無限ではありません。
どこかに営業活動しにいくにも交通費は発生するし、創作するため道具を購入する経費管理、
収支の管理、複数人数で創作する場合は各メンバーへのコミュニケーションも含みます。
さらには本来の総務の意味からは外れますが、スケジュール管理や進捗率の評価など
各活動に対する総括や評価、締切や予算などの制限に対する管理もこのタスクに含めます。
総務タスクは、まず活動の安定を目的としその為の手段の立案・実行になります。
実際には3つのタスクには、それぞれ独立したものではなく
ときに絡み合い、+に作用したり-に作用したりします。
例えば、制作タスクではより良いコンテンツを作りたいために
予算をかけたり工数をかけたりしたいのは当然なわけですが
総務タスクでは、予算も工数も作業前の見積もりからの制作を要求します。
実際には総務タスクが制作タスクに妥協を促す形になります。
予算には、作成したコンテンツが回収する利益の見積もりも関連するため
営業タスクには、制作タスクにコンテンツの数などの要求をしたりします。
このように目的によって立場が違うため、意見の衝突が発生します。
個人の内部で発生した意見の衝突は、迷いとなります。
営業タスクは、ときにコンテンツの質を犠牲にしても売上を伸ばそうとするし
制作タスクは、赤字を出してもコンテンツの質の追及をしてしまいます。
総務タスクは、基本的には営業・制作タスクのどちらの目的にも制限をかける役割になります。
3つのバランスは個人の資質によって異なるのですが
制作に対する単価が下がっている現代、
営業・総務タスクが個人である程度こなすことができないと
クリエイターとしてより良い経済活動を行っていけないのはないでしょうか。
個人的には、制作タスクで役割をシェアしながら
営業・総務タスクである程度、ノウハウを共有できるチームが組めたら良いと最近は考えてます。
俺らは音楽を創作するのがメインコンテンツなわけですが
映像の作成やどの層にどのように訴えていくのかアイデアの幅が狭いと感じています。
絵を描くクリエイターや動画を作成するなど
メインコンテンツが違うクリエイターと組み、各々がプラスになるような
意識の共有ができたらより良いプロモーションや実績に繋がっていかないだろうか・・・
そう考えます。
一方で、チームをいざ組んだときに「これは誰かがやってくれる」と思って
実は誰もやっていない・・・のような依頼心の依るところは持たないほうがいいと思います。
かならずコミュニケーションをとり役割分担を明確にさせることは必要です。
バンドではよくこういう事態になりました(笑)
もしこの記事を見て、我々と違うメインコンテンツをお持ちの方で
何か一緒にできそうだと感じる人がいれば、ぜひご連絡ください。
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