歌い手魂其の十三・Sheryl Crow
前回、Whitney Houstonを書いてみたところ、
それだけでかなりお腹一杯になったので
所謂“脱力系”が欲しいなと思って探してみたのですが
自分の引出しに、今、紹介したい脱力系がいませんでした。
で、何とはなしに兄に聞いてみたらSheryl Crowの名前が返ってきて…
実際、意外でしたし、彼女の事はもう少し後に書くつもりでした。
そして少なくとも、脱力系ではないですからね。
(因みに、最初に“脱力系”を尋ねて返ってきた応えは“たま”でした)
でも、勢いに任せて書かせて頂きます。
Sheryl Crowのデビューは1993年。
本当は「1992年にデビューするはずだったが」…とか、云々カンヌン…
そこに至るまで紆余曲折あった事がwikiを読むだけでも分かります。
私が彼女の曲を知ったのは、大学生の時。
軽音楽部で同級生だった友達がカバーしていたのがきっかけです。
その子はその時、歌とギターのユニットで演ってましたから、
最初に抱いたイメージは“脱力系”でも間違いではないのかも。
…いや、それは語弊がある。
どちらかと言うと“癒し系”でした。それも実力派の。
その中でもSheryl Crowに興味を持った曲は“Everything Is A Widing Road”。
SHERYL CROW - Everyday Is A Winding Road
この動画では、初めはマイク一本で歌っているSheryl Crowですが、
やっぱり彼女にはギターが似合う、と思わさせられます。
そんなSheryl Crow自身、
「もしもドラムがなかったらその曲を覚えられないでしょう」と語っているのが
その音楽背景を表しているし、共感を覚えるところです。
それからSheryl Crowの曲を聴いた私が
初めてカバーしたのは“If it makes you happy”。
Crossroads Guitar 2007 - Sheryl Crow - If It Makes You Happy
これを見るだけでも、実は音域も広いし、
歌の細かなテクニックを入れつつ自分の曲をアレンジしているのが分かります。
私自身、この曲をカバーする事で、
力を抜くところと入れるところが大事だと実感しました。
(でも実際全部力を入れてしまっていたのですが)
そういう一々が、歌い手としてもきっと他の楽器にしても
とても大切なのでしょう。
Sheryl Crowは、バックグラウンドも実際の活動も、
本当に多岐に渡っています。
ここでそれを紹介するのは止めておきますが、
例えばカバー曲も面白いです。
一番有名なのは、Guns N' Rosesの“Sweet Child o’ mine”でしょうか。
Sheryl Crow performing " Sweet Child O' Mine "
メタルスライムか、と思いきやキングメタルスライムが出てきた、みたいな…
聴いた感じと歌った感じのギャップが激しかったです。
(これは本当、個人的な感想。分かりやすいかな、と思って)
また、Led Zeppelinの“Rock And Roll”のカバーも面白かった。
で、今回こうして調べていると、Janis Joplinの代表曲
“Me And Bobby McGee”のカバーもしているじゃないですか。
Sheryl Crow & Kris Kristofferson - "Me and Bobby McGee" - presented by Willie Nelson
”Me and Bobby McGee”自体がカントリー色の強い曲ではありましたが、
より、その方面に行っているからこそ面白くもありました。
Kris Kristoffersonを知らなかったので、ちょっと調べてみましたが、
彼とコラボする事で尚更country色が強いアレンジになったんでしょうね。
何を最後に持ってこようかと悩んだんですが、
色々とカッコいいので”Steve MaQueen”を。
私はアニメも好きなので、こういうコラボは大歓迎です。
PIXERは、カーズもトイストーリーもそれぞれに…
語りたいですが、ここはグッとこらえつつ。
Sheryl Crowがこの曲を歌っているのは知っていましたが、
MVを見て、とにかく色々とかカッコよかったので。