SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

歌い手魂其の十六・Ray Charles

前回、和田アキ子さんのリスペクトするミュージシャンとして挙げたので、

今回はそのRay Charles

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盲目の歌い手であり、ピアニストであるRay Charlesは、

6歳の時に失明しながらもピアノを習い、

今や「ソウルの神様」と呼ばれる存在となりました。

 

彼をモデルとした映画『Ray/レイ』を観たのはそう古くない記憶ですが、

(その映画についてはまた後日「音楽映画」で紹介します)

スタンダードのカバーが多いRay Charlesの曲を

私がちゃんと聴いたのは、その『Ray/レイ』がきっかけでした。

Ray CharlesRay/レイ』の撮影現場に行っていたそうですが、

公開される前に彼は亡くなったそうです(2004年)。

 

Ray Charlesの最初のヒット曲“What'd I Say”。


Ray Charles - What'd I Say LIVE

このグルーヴ、スウィング、ソウル…たまりませんわ。

 

前回和田アキ子さんの歌っている映像を載せましたが、

Georgia On My Mind”は言わずもがな彼の代表曲の一つです。


Ray Charles - Georgia On My Mind (LIVE) HD

声が喉の向こう側から出ているような感じが何とも言えません。

因みに、Ray Charlesは黒人差別に反対し、

ジョージア州でのコンサートをキャンセルしたため

一時Ray Charlesジョージア州から追放されていました。

1979年に追放を撤廃し、“Georgia On My Mind”は州歌になったそうです。

 

世界の曲を聴くにあたって、黒人差別問題は避けて通れません。

むしろ、そこからJAZZやBLUESが生まれたのですから、尚更です。

その良し悪しを今どうこう言う事は出来ませんし、

そんな苦しみの上で残った恩恵を授かっている事に

色んな思いを馳せるのみです…

 

初めて観たのはいつだったか覚えていませんが、

1980年に公開された『ブルース・ブラザーズ』での出演シーンは

とても印象深かったです。

ブルース・ブラザーズ』はRay Charlesに限らず、

多くのミュージシャン(個人的にはAretha Franklinが強烈でした)が

出演しているので、これまた改めて観直したいと思っています。

 

Ray CharlesにしてもStevie Wonderにしてもそうなのですが、

彼らが音楽を奏でながら

一体どんな景色を観ているのか、どんな音を聴いているのか…

絶対的に分からない世界ではありますが、(だからこそ)覗いてみたいものです。

 

何のかんの言ったところで、

Ray Charlesと言うビッグネームは見聞きしていたものの

正直この分野はまだまだ未熟なので

これからもっと聴いていきたいと思う次第です。

 

最後に、そんなビッグネームの彼が日本の歌をカバーしていると知って

結構衝撃的だった“ELLIE MY LOVE”。

これも言わずもがな、サザンオールスターズいとしのエリー”ですが、

カバーしたのは1989年。

サントリーのCMソングの為に何曲かをRay Charlesへ提示したところ、

唯一Ray Charlesが気に入って起用されたそうです。

それがきっかけでこの曲自体が日本に留まらず世界に羽ばたいたと言うのは

とても素晴らしいし、興味深いものです。

名曲は名曲たるべくして、歌い・遺されていくものだと言う事を

彼の歌う曲を聴くと実感します。


RAY CHARLES / ELLIE MY LOVE