歌い手魂其の十七・坂本九
先日永六輔さんがお亡くなりになったので、
その追悼の意も込めて今回は坂本九さん。
1959年にデビューした坂本九さんですが、
Elvis Presleyに憧れていて元々はロカビリーバンドで活動していた
と言うのはかなり意外でした。
彼の最大の代表曲と言えば、先述した永六輔さん作詞の“上を向いて歩こう”。
どの曲も映像がほとんどないのが残念…
この曲は今や国民的曲となっていますし、
私も関西の方とのバンドで歌わせて頂いています。
“SUKIYAKI”としてアメリカでもヒットしたと言う事は知っていましたが、
3週連続ビルボードの一位を獲得したことや、
英語版ではなく日本語版が売れたと言う事は知りませんでした。
また、今でも海外の人たちに知られていると言うのもすごいです。
“見上げてごらん夜の星を”も、同じく永六輔さん作詞の曲です。
坂本九さんが歌っている原曲を聴いた事はありませんでしたが、
ちゃんと聴いてみると、繊細さと情緒の豊かさを感じられ、
得も言われぬ安心感に包まれる気持ちさえします。
曲として好きなのは“涙くんさよなら”。
“明日があるさ”は色んなカバーもあるし、
原曲はあまり聴いた事はありませんでしたが、耳馴染みのある曲です。
沢山の曲を歌ってきた坂本九さんですが、
ベスト盤を聴くだけでもその幅の広さにびっくりしました。
曲自体も良かったのですが、動画も残っていたので
“ステキなタイミング”を。
kyu sakamto Live Good Timin' 坂本九 ステキなタイミング
音楽・芸能活動は勿論の事、福祉活動にも尽力していたと言う坂本九さん。
1985年の日本航空123便墜落事故で43歳という若さで亡くなってしまいました。
しかもいつもは日本航空の便には乗っておらず、
たまたまその時に乗り合わせてしまっていたと言う事に
残酷な運命の徒を感じずにいられません。
はからずも遺作となってしまった“心の鐘”は名曲です。
彼の歌っていた姿を観てみたかったと思うばかりです。
それにしても、画像を見るだけで彼の人となりが溢れてくる感じがして、
何だか説明しようもない思いが胸に込み上げてきました。