ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声
最近観て個人的に色々と思い起こす事や考えさせられるものが多かった
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』。
名門少年合唱団を有する私立学校に入学した問題児のステットは、
厳格な合唱団団長カーヴェルに天性の美声を見いだされる。
才能を認められず指導者の道を歩んだ過去を持つカーヴェルは、
ステットを厳しく指導する。
楽譜も読めず同級生たちからいじめられるステットだったが、
やがてカーヴェルの指導により歌う喜びに目覚めていく。
(2014年・アメリカ)
私も小学生の時から合唱団に入っていたので
色々思い出したり共感したり、考えさせられたりしました。
特にその中でも“ボーイ・ソプラノ”と言うのは、
才能を持った子も限られている上に、
その輝きを放つ事が出来る期間は絶対的に限られています。
その儚さと輝きは両刃の剣。
どれだけ精一杯練習したとしても、
その花は一瞬にして咲き散ってしまうものなのだから。
その一瞬の輝きの儚さと切なさを感じさせられる作品でした。
また、主人公のステットは片親である前科持ちでアル中の母親を亡くし、
その為に陰湿ないじめを受けます。
その中で“歌”に見出した一つの光、
それを必死に追おうとする姿にもとても共感出来、胸が熱くなりました。
堅物の教師を演じるダスティン・ホフマンの存在感、
主役を演じるギャレット・ウェアリングの歌声と演技も
とても良かったです。
終わり方はちょっとあっさりしすぎた感じはありますが。
練習シーンと合わせて予告編が流れます。