歌い手魂其の三十八・夏川りみ
この季節には沖縄のミュージシャンの歌が聴きたくなります。
と言う事で、今回は夏川りみさん。
透き通る高音が優しく・温かく響き、
大きな包容力さえ感じる歌声です。
夏川りみさんが一躍有名になったのは
言わずと知れた名曲、“涙そうそう”。
元々は演歌歌手として1989年にデビューした夏川りみさん。
でもヒットに恵まれず、1996年に一度引退されています。
そんな彼女が再デビューしたのは1999年。
2001年にリリースされた“涙そうそう”がじわじわとヒットし、
最終的に116週連続チャートインしたそうです。
この曲は森山良子さん作詞、
(森山良子さんが、亡くなったお兄様の事を思い、書いた詞)
作曲は夏川りみさんと同じ沖縄出身のアーティストBEGINによるもので、
曲自体もとても素晴らしく心に響きます。
我々Livaealもカバーさせて頂いていますが、
毎回、歌詞・曲ともに奥深さを感じています。
大分前、TVに出ていた時にたまたま観ていたのですが、
夏川りみさんは一時(一回引退した後だと思います)
お酒に溺れて、廃人のようだったと仰っていました。
今では想像もつかないですが、
そんな苦しみを背負った彼女だからこそ
今の包み込むような歌を歌えるのかもしれません。
2003年に古謝美佐子(こじゃみさこ)さんのカバー曲
“童神(わらびがみ)~ヤマトグチ~”が日本レコード大賞の金賞を受賞。
因みにこの曲は「胎教にいい」と評判だそうです。
確かに色んな意味で良さそう。
喜納 昌吉(きなしょうきち)さんの“花~すべての人の心に花を〜”は
夏川りみさんが歌う前から大好きだった曲です。
『花』すべての人の心に花を ✿ 夏川りみ ✿ (guitar)吉川忠英
最初のアカペラ部分から素晴らしいです。
本当に泣いちゃう。
沢山の曲を歌っている夏川りみさんですが、
勿論それは沖縄の曲に限りません。
でもやっぱりこうして聴くと、
「沖縄」という土地に息づいたものの特別な文化・感覚を
感じずにはいられません。
かの“Amazing Grace”も沖縄色に。
夏川りみ 『アメージング・グレース』amazing grace
“Amazing Grace”も色々なバージョンを聴いてきましたが、
また一味違った曲として聴こえてきます。
ちょっとだけ早いかもしれませんが最後に、
夏の終わりに聴きたくなる井上陽水さんの名曲、“少年時代”を。