マエストロ!
音楽映画、しばらくクラシック音楽作品を紹介します。
オーケストラを舞台にした一風変わった作品『マエストロ!』。
若手コンサートマスターの香坂は、
不況の影響によって解散したオーケストラの再結成に携ることに。
しかし、練習場に現れたのは再就職先が決まらない演奏家たちで、
久々の音合わせもうまくいかず前途多難な雰囲気が漂う。
そこへ怪しげな男、天道が現れ、指揮を取る。
(2015年・日本)
音楽をはじめる理由は人それぞれだけど、
基本的に皆、単純に音楽に魅せられたからだと思います。
そして続けて行く理由も。
どんな楽器に就こうとも。
残念ながら大人になるにつれて
その純粋な気持ちを忘れてしまう事が多いのが現実です。
そして、音楽をやり続けて行く中では、
原点に返るという事はとても大切である事も。
妥協をして出した音と言うのはやはり聴衆に分かるものです。
西田さん演じるマエストロ天道は、
それをいともたやすく見抜いてしまう。
そこには一体どんな差があるのでしょうか…
音楽をやる人にとっての音楽、
それは「自分の人生」と言えるのだと思うし、
そう思う人生こそが「音楽と共にする“自分自身”」だと思います。
それを感じさせられた作品でした。
映画の中での音楽やキャスティングに関しては好き好きですが、
物語としては良かったです。
予告編はちょっと大袈裟だったかもしれませんが。
原作はさそうあきらさんのコミックだとか。
今度読んでみたいと思います。
コメディタッチだからこそ観れた部分もあります。
特に、やっぱり西田敏行さんの演技と表情が素敵。
西田さん、元気になって
またご活躍してほしいです。