歌い手魂其の四十・BEGIN(比嘉栄昇)
先週からちょいと続いた沖縄ミュージシャンですが、
やっぱりBEGINは外せません。
このシリーズでは歌い手さんを紹介してきたので、
BEGINもボーカリストに焦点を当てようと
メインボーカルの比嘉栄昇さんを紹介しようと思ったのですが、
ネットで調べてもwikiで比嘉栄昇さんのリンクをクリックしても
BEGINのページが表示されるという徹底振り。
比嘉さんのソロ活動もあるようですが、
実際私もBEGINとしての音楽しか聴いた事がないし…
それだけバンドの結束力や思いが固いのだと、
こんなにビッグネームなのに、感服します。
沖縄で幼馴染だった3人が東京で結成。
最初はハードロックをしていたそうですが、
下手だと指摘されたため、ブルース調の曲を作るようになったとか。
1990年にリリースした“恋しくて”でデビュー。
この曲は私たちもカバーさせて頂いています。
デビュー曲でこんなにいい曲を作るなんて、素晴らしいです。
デビューのきっかけは「イカ天」。
私自身はイカ天自体知りませんが、
それが導火線としてデビューした方々は他にも沢山いる事はよく聞きます。
そのイメージ(これは単純に個人的なものですが)の中に
BEGINがいたとは、何だか意外な気がしました。
この時期にはやっぱりビール。
と言う事で“オジー自慢のオリオンビール”。
この曲は飲みの席で友達が歌った事で知ったのですが、
2003年にリリースした沖縄限定のシングルだったそうです。
個人的には酒と言えばビール、なのですが、
BEGINの酒の歌では“ボトル二本とチョコレート”が好きです。
でも残念ながら動画はありませんでした。
先週、夏川りみさんの時に紹介した“涙そうそう”も元はBEGINの曲。
夏川りみさんがこの曲を初めて聴いた時に、
「この曲を歌いたい!」とBEGINに申し出たそうで。
森山良子さんの書いた歌詞も勿論素晴らしいし、
その歌詞に乗せたこのメロディも秀逸です。
男性が歌うのと女性が歌うのでは全然違う魅力があります。
歌い上げるのでなく、撫でるように歌う比嘉さんの歌い方が
余計に涙を誘います。
BEGINの曲で欠かせないのはやっぱり“島人ぬ宝”。
この曲では「沖縄」に焦点を当てていますが、
それは「日本」にも通じます。
“島人ぬ宝”が、これだけ皆の心に響くと言うのは
そういう思いが、沖縄の人だけに限らないと言う事を
示しているような気がします。
ランキングのヒットチャートを賑わせる、
といった曲はほとんどありませんが名曲揃いです。
最後に一曲、と何にしようか悩みましたが、“誓い”を。
2004年の「熱闘甲子園」エンディング曲です。