歌い手魂其の五十一・中島みゆき
前回、私に大きな影響を与えたMISIAさんを紹介しましたが、
今回も沢山の影響を受けたアーティストである、中島みゆきさん。
その時々で表情を変えていく中島みゆきさんの曲は、
それぞれの色を持って強く、時には優しく語りかけてくれます。
始めて知ったのは小学生の頃の卒業式に歌われた“時代”。
中島みゆきさんの動画はほとんどないし、
中島みゆきさんは特に歌詞が素晴らしいので、
今回は歌詞のページをリンクさせて頂きます。
小学生にはまだ分からない世界観ですが、
別れの場所に立つ度に、この曲が深く心に響きます。
ちゃんと中島みゆきさんの存在を知ったのは、
『家なき子』や『聖者の行進』などのドラマの主題歌。
“糸”は今や沢山のミュージシャンがカバーしている名曲です。
(我々Livaealでもカバーさせて頂いています)
“糸”は勿論大好きですが、ここはあえて“命の別名”を紹介します。
この曲は『聖者の行進』のエンディングだったのですが、
ドラマや曲が持ち合わせたどうしようもない絶望感が
当時の私にはとても印象深く、忘れられない曲となりました。
中高生の時にラジオ「中島みゆきのオールナイトニッポン」を聴いて、
最初は、今まで知っている中島みゆきさんと、
話している中島みゆきさんが一致せず、
そのギャップにかなり驚きました。
その後、ベストアルバムを聴いて、昔の曲も聴く様になりました。
“わかれうた”や“ひとり”など、所謂「別れ歌歌い」と呼ばれていた時の曲も、
スーッと心に入り込んできました。
“狼になりたい”は結構衝撃的でした。
ここは“わかれうた”を。
大学の時の先輩が、この歌の最初の歌詞を取り上げて、
「途に倒れて誰かの名を呼び続けた事はありますか、って
すごい状況だよな」って言っていたのを思い出します。
(因みに私は似た様な経験ならありますw)
中島みゆきさんの歌詞は、人間の苦しみや悲しみ、
見せたくない部分や見せられない部分…
その本質に迫っているので、共感するし、響くのでしょう。
“誕生”は、今でも大事な曲です。
海外では、子供が生まれて来た時に、
祝福の言葉として「Welcome!」と言うそうです。
とてもとても、深い曲で、初めて聴いた時は涙しました。
1975年にデビューされた中島みゆきさん。
去年デビュー40周年だったんですね。
メディアにほとんど出ていないのに、
これだけ支持を得ていると言う事も凄い事です。
また、1989年から演劇とコンサートを融合した「夜会」を
定期的に(今は不定期で)行っていらっしゃいますが、
これは一度は観に行きたいものであります。
せっかくなので、最新曲“麦の唄”とももクロへの提供曲
“泣いてもいいんだよ”のショート・バージョン。
麦の唄 c/w 泣いてもいいんだよ / 中島みゆき (Short ver.) [公式]
他のミュージシャンにも曲を提供している中島みゆきさんですが、
その曲自体も素敵だし、また、彼女がセルフカバーすると
違った曲として聴こえてくるから不思議なものです。
歌い手としては勿論、作詞作曲、その表現方法…
色んな面でとても影響を受けたアーティストさんです。