歌い手魂其の五十五・吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)
今年再結成したTHE YELLOW MONKEYのフロントマン、
強烈な個性と得も言われぬ色気を備える吉井和哉さん。
私は基本的に女性ミュージシャンばかり聴いていたのですが、
そんな私にも、THE YELLOW MONKEYは特に魅力的に映りました。
最初に聴いたのは多分別の曲だと思いますが、
印象的だったのが“JAM”。
「陽と陰」と言えば「陰」の感じ。
私は個人的にそういう曲の方が好きなんです。
それから聴く機会が増えたTHE YELLOW MONKEYですが、
デビューは1992年。
デビューして3年ほどは売れなかったんですね。
元々吉井さんはボーカリストじゃなかった、と言うのを知った時は
にわかには信じ難い事でした。
それほど吉井さんの歌・声・ルックスには強い個性と
力強さを伴っていました。
私の周りでは先述した“JAM”が売れた事により、
カラオケでもよく歌われるようになりました。
“SPARK””楽園”“LOVE LOVE SHOW”などヒットしましたが、
シングルで唯一の初登場一位だったのは“球根”というのも意外です。
私はとても好きな曲で、今度我々Livaealでもカバーしようとしていました。
球根 / THE YELLOW MONKEY [FULL VERSION]
ヒット曲を連発していく中で、
精神的・体力的にもかなりの消耗をしていたようで、
当時は知りませんでしたが、吉井さんは休養期間を取っていたそう。
今でこそ、自他共に認められた復活を遂げた
解散までの道のりも、それはそれで避けようのなかった事なのでしょう。
好きな曲は沢山ありますが、曲としても好きだし、
思い入れの深い曲は“パール”。
パール - THE YELLOW MONKEY LIVE @ TOKYO DOME, 2001
曲の構成、歌詞の内容共に好きなのですが、
特に最後のCメロ→間奏→サビの流れは最高です。
個人的には“Father”は大好き。
“SPARK”も思い出深い曲の一つです。
THE YELLOW MONKEYが解散した後に
吉井さんのファンの人とカラオケに行く機会があったので、
THE YELLOW MONKEYの曲を歌ったら、
酔いも手伝ってか「何で解散したの~!?吉井さ~ん!?」と
泣き付かれた時は、どうしていいか分かりませんでした。
私は吉井和哉さんが好きですが、
それでも吉井さんのソロアルバムは全部聴いていないし
持っているCDも聴き込んでいないです。
ソロでも魅力的である事には当然変わりないのですが、
私が好きだったのはその中でもやはり
「THE YELLOW MONKEYの吉井和哉」だったんだと実感します。
去年、吉井さんと斉藤和義さんがMusic Fairで
“歌うたいのバラッド”を一緒に演奏しているところを
たまたま観る事が出来たのですが、とても良かったです。
(二人とも好きなアーティストさんだし、
“歌うたいのバラッドは以前から大好きな曲ですから)
その動画がなくなっているのはとても残念です。
THE YELLOW MONKEYの評価もすごいです。
X Japanのhideから桑田佳祐さん、はたまた美和明宏さんまで、
名立たる著名人の方々が讃辞を送っています。
最後に、解散前の曲“So Young”。
どこかしら淋しさと取り戻せない悲しさを
表現しているかのようにも思えます。