歌い手魂其の五十六・David Bowie
前回『THE YELLOW MONKEY』の吉井和哉さんを紹介したので、
避けて通れないDavid Bowie。
記憶に新しい今年の1月、ニューアルバムリリース直後に
亡くなられ、衝撃を与えました。
デビューは1967年、それまでも色々と名前を変えて活動していたそうです。
David Bowie初のヒットは1969年の“Space Oddity”。
David Bowie – Space Oddity [OFFICIAL VIDEO]
1972年に解散危機に直面した『Mott the Hoople』に提供した
“All the Young Dudes”はロックのスタンダードナンバーの一つにもなっています。
David Bowie - All the Young Dudes (Live at the Isle of Wight)
私はDavid Bowieの事はほとんど知りませんが、
この最近の映像でもカッコ良さが伝わってきます。
むしろ、個人的には昔の映像より最近の方が
渋さが加わってかなり好きです。
1975年リリースの“FAME”はJohn Lennonとの共作。
この曲の入ったアルバムのコンセプトは
「白人はいかに黒人音楽のソウルフルさに近づけるか」だったとの事。
それをDavid Bowieがやっていたとは、何だかとても不思議な感じです。
その後のアルバムでは、
「白人である私、ヨーロッパ人である私はいかに黒人音楽を取り入れるべきか」
という方向へ変えたそうです。
音楽をしている人ならば、そういうアイデンティティが
いかに自分の音楽に影響するかは分かるはずだし、
違った方向性から音楽に向き合った二つの作品に、
触れてみたいと思わされるコンセプトです。
1980年リリースの “Ashes To Ashes”では先述した
“Space Oddity”の登場人物を出して
それまでのカルト・スターとしての自分と決別しているのが
MVを観るだけでも一目瞭然です。
でも、一般的に知られている姿はやっぱりカルト・スターとしての
David Bowieなのでしょうか。
ただ、それによって迷走時期に入りますが、
その中でも自分の位置を確立させていくと言うのが
スターのスターたる所以かもしれません。
“Under Pressure”はずっとQueenの曲だと思っていましたが、
David Bowieとの共作曲だったのですね。
Queen & David Bowie - Under Pressure (Classic Queen Mix)
『The Rolling Stones』のMick Jaggerとは長年の友人で、
“Dancing in the street”で共演しています。
Mick Jagger & David Bowie.- Dancing in the street (Live Aid Version)
他にも多くの名立たるアーティストと交流があり、
俳優としても数々の作品の出ています。
最後に、亡くなる直前にリリースされた
ラストアルバムの中から“Lazarus”。
私はDavid Bowie初心者なので、
亡くなられた後でとても残念ではありますが、
彼の作品に触れていきたいと思っています。