ラスト5イヤーズ
全編ほぼ歌だけで構成されたミュージカルを映画化した作品、
『ラスト5イヤーズ』。
『ピッチ・パーフェクト』でも話題となった
アナ・ケンドリックが主演を務める今作品。
ニューヨークで出会った女優志望のキャシーと
小説家を目指すジェイミーは激しい恋に落ち、やがて結婚。
しかし、夫が若くして成功を収めていく一方、
キャリアに伸び悩む妻の心は徐々にすれ違っていく。
互いにこんなはずではなかったという思いを抱えつつも、
ついに破局を迎える。
(2014年・アメリカ)
他の映画の予告編で気になっていた作品だったのですが、
その期待に反して正直あんまり好みではありませんでした。
何にも共感するところがないわけではありませんが、
すっと流れて終わってしまった感じ。
ミュージカルには珍しい、ほぼ歌だけの作品なのですが、
それ自体ちょっと無理があったのかな、と。
基本的に主演の二人だけで話が完結してしまうので、
キャラクターも映えない分、物語としてもいまいち。
何にしても、全くパンチのない作品でした。
そして、ミュージカルにしても当然映画にしても、
そのキャラクターを魅力的にするためには
脇役の存在の大切さを感じるのでありました。
最後の曲は、男と女の感覚の違いが如実に表れていて
曲の構成としては面白く思いました。
「予告編って、いいとこ取りだよね」って
思う作品と時々出会うのですが(その場合大抵期待外れ)、
この映画は、残念ながらそういう作品でした。