色即ぜねれいしょん
おやじの青春映画(少年メリケンサック)の後は、まんま青春映画。
みうらじゅん原作、田口トモロヲ監督の『色即ぜねれいしょん』。
「青い春」って、きっとこういう感じだろうと
この映画を観ながら「うんうん」うなずいていました。
1974年京都、仏教系男子校に通う高校生・乾純は
ボブ・ディランにあこがれロックな生き方を目指しつつも、
幸せな家庭で何不自由ない平凡な日々を送っていた。
そんなある日、同じ文科系の友人に旅に行こうと誘われる。
夜行列車とフェリーを乗り継ぎ、
浮かれ気分で隠岐島を訪れた彼らを待っていたのは…。
(2008年・日本)
みうらじゅんさんの自伝的小説の映画化作品という事ですが、
だからこそか、本当に生々しい青い春。
「健全な妄想の世界」みたいな(?)印象を受けました。
男性と女性が観た感じではまた印象が違うんだろうなぁ。
多分男性の方がもっとくすぐったさを感じるのではないでしょうか。
『銀杏BOYZ』峯田和伸さんや『くるり』岸田繁さん等配役も絶妙。
それぞれが演奏する音楽も、
何だか胸をくすぐられる感じがして良いです。
そのくすぐったさが“青い春”なのかもしれません。
個人的にはライブと仏像の組み合わせが
何ともシュールで好きでした。
いろんな場面で時代を感じるのもまた一興。