SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜

『チキンとプラム』、バイオリン弾きの物語ではありますが、

音楽を演奏しているシーンはほとんどありませんでした。

f:id:livaeal:20161029201619j:plain

DVDを見て借りたので、色んな意味で意外でした。

 

愛用のバイオリンを壊された音楽家ナセル・アリは、

代わりのバイオリンを探したが見つからず、

とうとう死ぬことにした。

ベッドに横たわったナセル・アリは人生を追想する。

修行の日々から人気者だった時代、

大好きなソフィア・ローレンとチキンのプラム煮、

そして成就しなかった恋。数々の思い出がナセル・アリの脳裏によみがえる。

(2011年・フランス・ドイツ・ベルギー)

 

「代わりのバイオリンが見つからないくらいで

何も死ぬ事はない」と思うんですが、

その自殺の方法も、痛みがなるべく少ないのを、と

寝て死のうと決意したナセル・アリ。

いや、人は健康状態でも寝ているだけで死ねるのかなぁ…

とか思いつつ。

 

フランス・ドイツ・ベルギーの共同制作ではありますが、

私が思っているフランス映画っぽくは全くありません。

ナセル・アリの自殺方法からして滑稽なんですが、

その表現方法もとてもコミカルです。

ただ、個人的には場面転換が多くて

ちょっとついていけなかった所も正直あります。

(フランス語だと字幕を追うので一生懸命な所があるので)

 

話が進むに従って「ああ、そういう事だったのね」と

思うところは多々ありますが、

何と言ってもナセル・アリが自分勝手です。

まあ、そんな自分勝手なナセル・アリだからこそ

ちょっとずつ愛着が湧いてくるものでもありますが。

 

多分、一回観ただけじゃこの物語の本質は

分からないんじゃないかと思います。

描かれている部分より、描かれていない部分の方が

とても重要だと思うし、

何より、バイオリンを弾いているシーンを

もうちょっと盛り込んで欲しかったかな。

 


『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』予告編