SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

ナウシカのコミック

どもdeeです。

「な」ってことで「ナウシカのコミック」でいきます。
まさかのジブリ連続。

アニメで有名ですが、元々はマンガが原作。
ルパン三世 カリオストロの城が興業成績が不振だったことから
なかなかオリジナル作品の映画化の企画が通らなかったそうです。
その理由のひとつに原作が存在しない作品制作に
難色を示したこともあり、アニメージュ誌上でマンガの執筆を始めます。

1982年2月号で連載を開始、1984年には
皆さんもよく知る映画版の「風の谷のナウシカ」が公開されます。

以後も休載を挟みながらも連載は続き
1994年3月号をもって連載は完結。
12年の長い年月をもって書かれました。

宮崎監督の作品には、公表されないような
裏設定?が多数存在しますが
ナウシカはマンガの存在もあって
作りこまれた設定に対する都市伝説的なウワサがあまりないようです。

映画は戦争や世界の設定こそ複雑ですが
腐海王蟲をざっくり理解しておくと、とりあえず楽しめる作品に仕上がっています。
原作コミックの2巻のアレンジが映画版の内容になっています。

漫画版はもっと世界が広く
戦争する勢力もたくさん登場し戦記モノの様相を呈しております。
そのストーリー展開の違いから映画版に登場した
キャラクターたちの性格や立ち位置も変わってきています。
3巻以降も怒涛の展開で、映画版には登場しないキャラクターも多数。
その中でもそれぞれの役回りと思惑をもって
世界を立ち回っていく姿がいきいきと描かれています。
映画では兵器として出てきた巨神兵は原作では
なんとナウシカの子供になってしまいます。

大海嘯が起きる原因もオーバーテクノロジを人間がコントロールできなくなったことから
発展していくなどより宮崎監督の強いメッセージが描かれます。

ただシナリオの流れから仕方ないのかもしれませんが
ナウシカは途中から浮世をまったく離れた存在?みたいになってしまい
人間味がなくなった感じだったのが残念。
最終的には、善悪なども超えたナウシカのエゴにて物語は終わります。

12年7巻というのは近年の漫画のボリュームと比較すると
少な目かもしれませんが、圧倒的に絵も物語も書き込まれ
大き目な冊子で画的アートも堪能できます。

ジブリには所謂わかりやすい「悪役」ってラピュタムスカくらいしか
登場しないのですが、ナウシカコミックではより
外道な登場人物もいます。一番好きなのはナムリスですねえ。
「恐怖と歓喜の火のような日々を生きるために俺は穴グラで待ちつづけてきたのだ」

ちょっと中二?


ちょっと重い内容で、気軽にマンガ喫茶で見てみては?とも言えない作品ですが
未読のひとはぜひ。

次回は「く」!