あやしい彼女
先週は重い映画が続いたので、楽しそうな映画を観たくなりました。
今回は韓国映画のリメイク作品『あやしい彼女』。
正直そんなに期待していなかったのですが、
思いがけずとても良かったです。
女手一つで娘を育て上げた73歳の瀬山カツは
頑固でおせっかいな性格のため、周りからは敬遠されがち。
ある日、ふと入った写真館で写真を撮り店を出ると、
20歳のときの若々しい姿のカツになっていた。
カツはヘアスタイルやファッションを一新、
名前も節子にし、人生を取り戻そうと決意。
その後、のど自慢大会で昭和歌謡を歌ったことから…。
(2016年・日本)
序盤から楽しく、テンポ感も良かったので観やすかったです。
倍賞美津子さんが、こんな役をされるとは意外でした。
そのイメージが強すぎて、多部未華子さんじゃ
パンチ力に欠けるのでは?などと余計な心配をしていたのですが、
多部さんもいい味出していました。
この映画で彼女の幅がまた広がったのではないでしょうか。
歌を歌うシーンでは、圧倒的な歌唱力があるわけではないけど、
透明感のある声がきれいで聴きやすかったです。
コメディタッチの見やすさの中に、母娘・母息子の愛など、
泣けるポイントも絶妙に入れ込んできて、ニクイ演出。
個人的には小林聡美さんがとても良かったです。
彼女の存在や演技力がこの映画の要所要所にかなり効いています。
ハートウォーミングで、爽快感のある楽しい映画でした。