パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
ちょっと前にDVDを見つけて気になっていた
『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』を鑑賞しました。
パガニーニを調べてみたら、誕生日が同じだったので
ささやかながらちょっと嬉しくもなりました。
1830年のイタリア、並外れた才能を持ちながらも
不遇の日々を送るバイオリニスト、パガニーニの前に
突如現れたウルバーニは、彼を著名なバイオリニストにしてみせると約束。
ウルバーニはさまざまな手段を用いて名門劇場での公演を成功に導き、
パガニーニは一躍富と名声を手に入れる。
成功後も放蕩生活を送る彼のもとに、ロンドンデビューの話が舞い込む。
(2013年・ドイツ)
まずその超絶テクニックに見入ります。
色んなアーティストの話を見聞きして、
名声を手に入れた人は道を外れる道を歩くものなのか?とも
思わずにいられません。
勿論、それは名声を得た者にしか分からない理由と原因が
あってのものだとは分かっていますが。
そして、才能があればこそどんなに傲慢でも向こう見ずでも
カバーしてくれる人がいるものなのかもしれません。
有名になれば、様々な人の思惑や裏切りなどがはたらき、
自分の思いだけではやっていけなくなるものです。
結局そういう思いを、芸術など自分の求めるものに
昇華させるしかなくなるのかもしれないな、とも思ったり。
後半は意外な展開に、ちょっとついていけなかった部分もあったり、
物語としては今一つ入り込めなかったけど、とにかく演奏がいい。
デイヴィッド・ギャレット演じるパガニーニの狂気的な演奏だけでも、
一見の価値があります。
シャーロットの歌声も美しいです。