屋根の上のバイオリン弾き
前回ヴァイオリニストの映画を観たので、
バイオリン繋がりで『屋根の上のバイオリン弾き』を鑑賞しました。
3時間の超大作。
元々はミュージカル作品で、それが映画化された作品です。
彼の娘たちが、次々と結婚して家を出ていく。
そして彼もまた、ユダヤ人の国外追放によって、
家を出なければならなくなる…。
(1971年・アメリカ)
昔の観衆になぞらえて描かれてあり、
その一つ一つに焦点を当てて考えると
ちょうど今、自分が考えていることと共通する事があって
とても興味深く、面白い題材だなと思いました。
今と変わっている事が多いだけに、
変わらない事が引き立って見えます。
3時間という長さではありますが、
その分娘たちを次々と送っていくテビエの葛藤が
悲しいくらい伝わってきます。
また、その時代に生きる人々は、
逆らえない大きな運命があったからこそ、
家族や地域に根付く伝統を大切にしていたのかもしれない
とも考えさせられました。
バイオリン繋がりで観てみましたが、
バイオリン弾きはほとんど出てきません。
でもその存在と音色が要所要所で効いています。