DOPE/ドープ!!
DVDのあらすじを読んで借りた『DOPE/ドープ!!』。
もっとはっちゃけた音楽映画と思っていましたが
観た印象は全く違いました。
いい意味でギャップがあった作品。
自身のバンドと1990年代のヒップホップが大好きな
スラム街出身のオタク高校生マルコムは、
恋するナキアを追ってドラッグディーラー、
ドムの誕生日パーティーに参加する。
しかし、ひそかに行われていた取引に警察が突入し会場が騒然とする中、
ドムがマルコムのリュックにドラッグを隠したことから、
事態は思いも寄らぬ方へと発展していき…。
(2015年・アメリカ)
人種差別・ドラッグ・男女etc…。
黒人社会が背負った問題の「今」を提起している作品で、
途中はあまりにぶっ飛んだ展開について行けない感覚にもなったけど
最後まで観ると、そういう展開も含め
その問題提起の方法に納得しました。
日本人の私からすると、どうしても身近な問題じゃないし、
噛み砕くのは正直難しいけど、
私自身が日頃考えたり感じたりしている「?」に対して
「なるほど」と思わせてくれる作品でした。
“音楽映画”というよりむしろ“社会派映画”ではありましたが、
音楽が映画にいいアクセントをつけています。
主人公がヒップホップオタクのバンド少年ということもあり、
以前観た『ストレイト・アウタ・コンプトン』を
もう一度観返したくなりました。