歌い手魂其の百十二・草野マサムネ(スピッツ)
前回秦基博さんがカバーした曲で紹介したので、
柔らかい歌声とスゥっと入り込んでくるメロディ、
キャンバスに絵を描くような独特な歌詞の世界観がたまりません。
今年結成30周年の『スピッツ』。
好きな曲は沢山ありますが、一番思い入れのある曲は“楓”。
切ないメロディーと歌詞に、草野さんの高音が響きます。
アレンジも素晴らしい。
1987年に結成したスピッツ、デビューは1991年です。
元々はパンクをしていたというのは信じられないほど、
そのメロディーは秀逸だし、優しくて伸びやかな声は唯一無二です。
1995年にリリースした“ロビンソン”がミリオンセラー。
スピッツ(Spitz) - ロビンソン(Robinson) LIVE 2009
今聴いても全く色褪せない、どころか新鮮に感じます。
“ロビンソン”の前、1994年にリリースされた“空も飛べるはず”は、
今でこそスピッツの代表曲の一つですが、
当初は7万枚ほどしか売れなかったそうです。
高校の時にクラスで練習していた事があり、
その時期は個人的にも色々と多感な頃だったので
とても思い出深い、特別な曲でもあります。
1996年のドラマの主題歌になったから、リバイバルしたんですね。
2001年にリリースした“さわって・変わって”から、
亀田誠治さんをプロデューサーに迎えての楽曲制作。
今でこそ亀田さんプロデュースの曲に色んなところで出会いますが、
まだこの頃は私自身が亀田さんの存在を知らなかったので、
今こうして知るとやっぱり曲の印象が違って面白く思います。
Spitz さわって変わって 020902 (Korean sub)
この曲を聴いて、草野さんが福岡出身だと知り、
何気に親近感が湧いた私です。
デビュー20周年を迎えても、勢いは留まらず、
数多くのシングル・アルバムを精力的にリリースされています。
(途中で3年ほど空いた時期もありますが)
2016年にリリースした15thアルバム『醒めない』は
結構最近になってやっと聴いたのですが、
やっぱりスピッツワールドは健在でした。
その中で印象的なのが41stシングル“みなと”です。
草野マサムネさんは他のアーティストに楽曲を提供したり、
コラボ作品・参加作品も色々ありますが、
特に印象に残っているのは椎名林檎さんとのコラボ作品、
加藤登紀子さんと長谷川きよしさんのデュエット曲のカバー“灰色の瞳”。
元々アルゼンチンの曲で、その曲自体が持った雰囲気が好きだと言うのもあります。
また、奥田民生さんのトリビュート・アルバムで
歌っていた“さすらい”も衝撃的でした。
あの独特な奥田民生ワールドが、見事にスピッツ色になっていました。
せめてどちらか紹介したかったのですが、
動画がなかったのであしからず。
最後に、スピッツの代表曲、私も思い出深い“チェリー”。
きっと沢山の人にそれぞれの思い出があるんだろうなぁ。
いつまでも変わらないスピッツ・マサムネワールド。
今後の活躍も期待しています。