タレンタイム~優しい歌
先日映画館に行ってきたばかりの作品、
単館系のマレーシア映画『タレンタイム~優しい歌』です。
今は亡き伝説の映画監督と言われるヤスミン・アフマド監督の
最高傑作と謳われています。
因みに、ヤスミン監督のお祖母様が日本人だそう。
マレーシアのとある高校で、毎年恒例の“タレンタイム”という
芸能コンテストが開催される。
裕福な家庭に育ったムルーはピアノの弾き語りで参加することに。
耳の不自由なマヘシュは、練習期間中バイクで
彼女の送り迎えをすることになり…。
(2009年・マレーシア)
マレーシアの映画は初めて観ましたが、
色んな文化や宗教・人種などが入り組んだところで
この映画にもマレーシア語・英語・中国語が飛び交います。
そして、その色んな背景がそれぞれ色濃く息づいているからこその
深みのある作品でした。
観終わった後、胸にじんわりと熱く込み上げてくる
何とも不思議な感情にポーッとしてしまいました。
サブタイトルの「優しい歌」という表現に、とにかく納得します。
それこそ、登場人物や文化・宗教観などが複雑で、
序盤はそのストーリー設定についていくのに一生懸命でした。
フライヤーで前情報を読んでおいてよかったなぁと思いました。
とても悲しくもあるのですが、とても強くて、そして優しい…。
色んな感情が行き交うのですが、温かい印象に包まれました。
この作品は、観れば観るほどにまた深みを増すような気がします。
個人的にもまた観たいと思いましたが、
こういう単館系の映画って中々DVDレンタルも
してなかったりするのでもったいないなぁと思います。
劇中の曲は基本的にオリエンタルなんだけど英語の曲が多かったし、
ムルーとハフィズの歌がとても良かったので
サントラもあれば是非とも聴きたいです。