さよならドビュッシー
今週はちょっと違った視点で描かれた音楽映画を。
今回は「このミステリーがすごい!」大賞になった話題作、
ドラマ化もされた音楽ミステリー映画『さよならドビュッシー』。
何となく聞いた事はあったくらいで、
前知識はほとんどない状態で観ました。
ピアニストになることを目標にしている16歳の遥は両親や祖父、
いとこらに囲まれ幸せに暮らしていたが、
ある日火事に巻き込まれ一人だけ生き残る。
全身に大やけどを負い心にも大きな傷を抱えた遥だったが、
ピアニストになることを諦めず、
コンクール優勝を目指して猛練習を再開。
しかし、彼女の周囲で不可解な現象が続発し…。
(2012年・日本)
まず、序盤にストーリーを詰め込み過ぎな印象を受けました。
設定にも無理矢理感を否めませんでした。
それに、何と言っても演技力に差がありすぎて、
見せ場も見せ場とは思えないくらいわざとらしさを感じたり、
かなり勿体なかったです。
その中で主演の橋本愛さんの存在感が際立っていました。
(あとミッキー・カーチスさんも)
ドビュッシーに対する解釈とか、音楽論とかは
結構面白そうだったので、原作は読んでみたいと思いました。
でも元々原作ファンの人たちはがっかりしたんじゃないかな。
清塚信也さんの演奏シーンはさすがで、見応えがありました。