グランドピアノ 狙われた黒鍵
今回も前回に引き続きちょっと違った視点で、音楽サスペンス物を。
前から気になっていた『グランドピアノ 狙われた黒鍵』。
普通に探してて「ないなぁ」と思っていたら、
サスペンスコーナーにありました。
気になっていた分、がっかり感が否めない作品でした。
世界屈指の若き天才ピアニストのトムは、
およそ5年ぶりの復帰公演のためシカゴ空港に降り立つ。
彼は人気女優の妻エマに励まされながら、
今は亡き恩師の追悼コンサートへの参加を決めたものの、
すぐに後悔し始める。
トムは観客で満席のホールを前に尻込みするが、
勇気を奮い立たせてステージへと上がり…。
(2013年・スペイン)
ステージ上でサスペンスを解いていく、という
あまりにあり得ない設定。
それがストーリーだから仕方ないんだけど、
話しながら、電話しながら、メールを打ちながら、
観客の前で演奏する様子はあまりに現実味がなさすぎました。
その分、主演のイライジャ・ウッドには
かなりの集中力を感じましたが。
何にせよ、残念ながら疑問ばかりが残って、
無理矢理感が否めませんでした。
緊迫感を音楽が助長していたり、
音楽や俳優さんはいいはずなんだけど、物語の根本から「?」。
「これはいかがなものかな」と思わずにいられませんでした。