SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

コーラス

前回に引き続き今回も子ども達に焦点を当てた映画。

孤児や問題児を集めた寄宿舎での話『コーラス』。

以前から気になっていた作品でした。

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フランス映画は基本的にちょっと苦手なんですが、

この作品は全くそんな感覚がなく観入りました。

 

世界的指揮者として知られるピエールは、

母の葬儀のために故郷へ戻る。

そんなピエールのもとに子供時代を一緒に過ごしたペピノが現れ、

幼い日にピエールの生き方を変えてくれた

ひとりの音楽教師の残した形見の日記を手渡す。

(2004年・フランス)

 

子供に対して「ダメだ」と大人が諦めた時点から、

子供はそれを敏感に感じ取るし、

それ相応の振る舞い方しかしなくなります。

子供がどんな態度を取ってこようと、

「無理じゃない」という断固とした姿勢で接してくれる大人は、

昔も今も変わらず必要なんだと感じました。

(むしろ現代の方がそういう大人がより求められてるのかも)

 

問題児を相手に、マチュー先生は合唱団を作るのですが、

モランジュ(ピエール)の瞳と声の綺麗さに見とれます。

歌が可能性や自己表現の一つとしてどれだけ大事かということに

改めて気付かされるし、感じさせてくれます。

 

また、権力をもって人を制することは悪循環を

生むだけだともよく分かります。

思春期の息子と母親の微妙なバランスとかも

色んな部分をとても良く描いています。

 

マチュー先生の容姿が精錬されていないのも効果的だし、

その先生役のジェラール・ジュニョがこれまたうまい。

色んな場面での表情や動きなどが秀逸でした。

 

近所のレンタルショップでは取り扱いがなく、

ちょっと遠めのお店まで借りに行ったけど

それでも観て良かったです。

 


The Chorus / Les Choristes (2004) - Official trailer