オケ老人!
前回に引き続き、今回もオーケストラのお話を。
老人ばかりのオーケストラを従えた楽しい作品『オケ老人!』。
本当に痛快な楽しい作品でした。
バイオリンが趣味の数学教師の小山千鶴。
梅が岡高校に赴任した彼女は、地元の文化会館での
アマチュアのオーケストラによる見事な演奏を耳にして入団を決意する。
だが、彼女が入ったのは老人ばかりの梅が岡交響楽団で、
文化会館で演奏していたのはエリート楽団として知られる
梅が岡フィルハーモニーだったと知ってがく然。
退団しようとするも、その後指揮者を務める羽目になり…。
(2016年・日本)
シナリオはかなり無理矢理で、あり得ない事ばかりだけど、
そこは俳優陣や演出でかなりカバーされています。
「THE・エンターテイメントコメディ」です。
オーケストラとかブラスバンドなど、
多数で音楽を作り上げるという状況では
やっぱり全体を引っ張ってくれる“誰か”がいるだけで
ガラッと変わってくるというのは共感出来たし、
それがお年寄りともなるとまた違う感慨深さが出てきました。
ベテラン陣は勿論、若手(特に杏さん)も
皆さんとても良い表情をしていて楽しいです。
観ていて全く飽きる事無く爽快な世界観に入り込みました。
アマノジャクな私は、皆が皆いい人すぎて、
多少後ろ向きに観てしまった部分もありましたが…。
楽しくてエンターテイメントに徹している、
とても気持ちのいい作品でした。