アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)
「音楽映画」だと思って観た後に、
「音楽映画」と言うには微妙な感じの作品を続けて観ました。
ちょっと悩んだ挙句、今週はその作品を紹介する事にします。
今回は『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』。
前奏曲(プレリュード)と銘打っているし、
主役が映画音楽家だし、一見「音楽映画」です。
働く意欲にあふれ、人生を心から楽しんでいる映画音楽家のアントワーヌは、
ボリウッド版『ロミオとジュリエット』制作のためにやってきたインドで
フランス大使の妻アンナと出会う。
愛する夫との間に子供ができることを願い、
伝説の聖母アンマを訪ねてインド南部の村に向かうというアンナ。
忙しいアントワーヌも彼女を追い…。
(2015年・フランス)
舞台はインドですが、「ザ・フランス映画」といった感じでした。
映画音楽を作る一環が垣間見えつつ、
その音楽が実際の映画のシーンにリンクしている部分は良かったです。
インド文化は個人的に興味がある分野なのですが、
それをフランス人の視点で描いていて、
また違う神秘性を持って響きました。
ただ先述したように、フランス映画独特の空気感があるので、
苦手な人は多いかもしれません。
私は途中から話の内容があまり入ってこなくなりました。
深い話のようで、どこか軽さを感じずには得なかったです。
「もったいぶった悲愴感」みたいな、
良く分からない印象をもってしまいました。
ただ全体を通して、音楽はとても良かったです。