アクロス・ザ・ユニバース
前回に引き続き、『ザ・ビートルズ』に関連した映画を紹介します。
今回はビートルズの楽曲で構成された壮大なミュージカル、
『アクロス・ザ・ユニバース』です。
いやぁ、本当にビートルズの楽曲の多さに改めて感嘆します。
この映画の中では何と33曲も使われているそうです。
イギリスのリバプールに暮らすジュードは、まだ見ぬ父を捜しにアメリカへ。
父の働くプリンストン大学へ出向いた彼は、
そこで陽気な学生マックスと出会い、意気投合する。
さらに、ジュードはマックスの妹ルーシーと知り合い、恋に落ちるが…。
(2007年・アメリカ)
最初は目まぐるしい話の展開についていくのが大変でした。
でも、進んでいくうちにそれも込みでの構成が段々理解できるように。
何と言ってもビートルズの名曲が目白押しで、
それも色んな人が歌っているのでアレンジの面でもかなり楽しめます。
また、歌ってる人達がそれぞれ素晴らしく、聴き応えがありました。
時代はベトナム戦争時代のアメリカ。
時代と場所、アイデンティティや個々の考え方、
それに付随するものたちのあり方を考えさせられる内容で、
今この時代に生きていることにも色々と思いを馳せます。
多くの楽曲の中で“アクロス・ザ・ユニバース”をタイトルに選んだ
脚本家の意図が絶妙だと思いました。
とにかくビートルズの曲の世界観を一つの物語に「まとめて」、
「散りばめて」「魅せた」というだけで本当にすごいです。
もちろん、その分ビートルズの奥深さを思い知るのであります。
私が知らなかった曲もあり、改めてビートルズを聴きたくなりました。
個人的にはセディが特に好きでしたが、本当にみんな素敵です。
全体的に盛り込んだサイケデリックな印象もとても良かった。