オール・ザット・ジャズ
“ラ・ラ・ランド”を観てジャズの世界に浸ったので、
今回は往年のミュージカル作品“オール・ザット・ジャズ”を鑑賞。
ブロードウェイの振付師で演出家のB・フォッシー監督の自伝的作品。
酒やタバコに鎮痛剤で体調不良を無理やり捩じ伏せ、
新作ミュージカルの稽古や映画の編集作業に飛び回る演出家ギデオン。
しかし次第に体は蝕まれ、ついには病の床に伏してしまう。
夢うつつの中、彼は幻想の世界で自らを回想し、
夢の中で思い描いていた一大イベントの幕を切って落とすのだった…。
(1979年・アメリカ)
一見“コーラスライン”みたいな感じです。
タイトルからミュージカルの“シカゴ”みたいな音楽観かなと思っていましたが、
(シカゴの劇中歌『オール・ザット・ジャズ』は大好きな歌)
ジャズと銘打ってる割りにそこまでジャズの印象は強くありませんでした。
ちょっと(かなり?)狂った頭の中を表現してる感じが、
個人的には結構興味深く楽しめました。
前半はその世界観に中々入り込めませんでしたが、
より内面に近付いていくにつれてその見せ方が面白くなってきました。
場面や言葉の繰り返しも、それを重ねるにつれて意味が分かっていくと言うか。
でも万人受けはしないと思います。
時代背景も大分違いますし。
(と考えると当時でもかなり画期的な演出だったんじゃないかと想像)
ダンスは躍動感があって活き活きしてて見応えがありました。