耳に残るは君の歌声
前回に引き続き「歌声」シリーズ(?)です。
今回は歴史的背景が入り組んだ作品『耳に残るは君の歌声』。
演出の難解さが否めない作品でした。
1927年、ロシア。貧しい村に住むユダヤの少女フィゲレは
母を亡くし父と祖母と暮らしていたが、
父はゆくゆくは娘を呼び寄せると胸に誓いひとり渡米を決意する。
しかし、やがて戦火の荒波の中フィゲレはひとりイギリスへと流れ着き、
スージーと名付けられキリスト教の家庭に預けられる。
言葉が通じず孤立するスージーはある日、
ジプシーの一団を目にしたとき、その口から美しい歌声を発し…。
(2001年・アメリカ)
キャスティングは好きなだけに、残念なイメージです。
時代背景も入り組んでて難しく、一見だけでは噛み砕けない感じがしました。
何よりもタイトルに「歌声」と入れている割には、
歌の印象は残念ながら弱いです。
声楽家のダンテは流石に上手かったけど、
その分主役であるスージーの歌唱力にギャップがあり過ぎたので
ストーリー自体が成り立たない感じを受けました。
話が複雑な上に肝心の音楽が二の次だったので、
良いイメージがほとんど残りませんでした。
スージーの小さい頃はすごくかわいいし、
クリスティーナ・リッチの透明感には見惚れましたが。
ジョニー・デップはもっと印象深く出来たような気がしてなりません。