オーケストラ!
今週はオーケストラのお話を紹介します。
今日は音楽への情熱をひしひしと感じる作品、
タイトルからずばりそのまま『オーケストラ!』です。
中々珍しいロシアを舞台にした作品。
今はさえない劇場清掃員として働いていた。
ある日、出演できなくなった楽団の代わりの
オーケストラを探しているというFAXを目にした彼は、
とんでもないことを思いつく。
それは、いまや落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて楽団を結成し、
コンサートに出場するというものだった。
(2009年・フランス)
30年も退いた(退かされた)音楽への消える事のない情熱に心を打たれました。
しかもオーケストラとなれば、一人二人の気持ちじゃどうしようもない、
60人近くの思いを纏めなくちゃいけないのだから途方もありません。
その中でのドタバタ劇がまた面白かったりします。
お国事情が複雑で、政治や人種問題も絡まってくるので、
その辺は噛み砕いて観たいところ。
言葉の選び方が美しいなと感じました。
これはオーケストラの話だけど、音楽によって紡ぎ出される言葉は
偽りがないし心に響くものだと実感。
また「音楽は狂気」だというのもすごく共感しました。
ありえないストーリー展開ではありますが、
最後の演奏を観るだけでも一見の価値ありの作品です。
これは観入ります。