島々清しゃ
今回も前回に引き続き、「離島に来た音楽教師」の作品を。
今日は沖縄の慶良間諸島を舞台にしたお話『島々清しゃ』。
沖縄の歌でもありますが、最近聴いた事もあり個人的に色々感じます。
沖縄の風土感と音楽観に溢れた作品。
沖縄の慶良間諸島で行われるコンサートに出演するため、
島を訪れたバイオリニストの祐子。
そこで彼女は、うみという小学生の女の子と知り合う。
少しでも音のズレを感じると頭痛を起こしてしまうために周囲から浮いてしまい、
友達や母親との関係に悩んでいるうみに、祐子は優しく接する。
吹奏楽部に参加してフルートを吹くようになったうみは徐々に心を開き…。
(2017年・日本)
安藤サクラさんと伊東蒼さんが主演の音楽映画というのに飛びつきました。
お二人とも流石の演技力で引き込まれました。
そんな中、おじい始め他の演者さんの棒読み感に逆に味を感じたり。
音感が人一倍ある事自体大変なのに、
自分が出す音にすら不快を覚えるというのは本当にしんどいと思います。
子どもの頃はその一々にぶつかるのも仕方なくて、
色んな方法を知りながら自分の感性と現実に折り合いをつけていく。
それが大人になることなのかもしれません。
聴いてるばかりじゃ取り払えない壁があっても、
自分が何かを始める事で絶対見え方や聴こえ方は変わってくるから。
そこから広がる世界があるんだって、思います。
途中で演奏されるセッション場面がとても良かった。
ただ、後半は焦点がばらついた印象を受けて残念でした。
こういうのを観ると、基礎練習の大切さを改めて実感します。