アマデウス
今回も昨日に引き続き、クラシックの偉大な作曲家をモデルにした映画を。
今日はウィーン古典派三大巨匠の一人である
モーツァルトの本名が「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」
『アマデウス』なんだと、これで知りました。
昨日紹介した『チャイコフスキー』を観た前後にこの作品を知り、
同じ様なイメージで観ましたが、もう、全く違いました。
因みに、両面再生のDVDを手にしたのはこれが初めて。
モーツァルトの死をめぐる豪華絢爛な舞台劇を、
見事にフィルムに転化した傑作。
モーツァルトの人物像を追っていく。
160分の超大作なので、観るのにも気持ち(と時間)の準備をしましたが、
予想以上に面白くてあっという間でした。
モーツァルトに憧れたサリエリの回想から始まる設定だからこそ、
曲の解釈も自然に入ってくるし、
流れる音楽もより美しく響きました。
モーツァルト役のトム・ハルスの無邪気な表情がまた良い。
豪華なファッションや背景などのヴィジュアルも観てて楽しいし、見応えがあります。
サリエリの「才能」への嫉妬と憧れがよく表現されていて、
そういう複雑な思いが入り混じった上での評価というのが
すごく共感出来たし、深みを帯びていました。
モーツァルトが素直であればある程、拍車がかかる思い。
まさに「愛憎」をひたに感じます。
オペラを始めとして、音楽全般聴き応えもあります。
“フィガロの結婚”や“ドン・ジョヴァンニ”などが出来るまでに、
こういう逸話があったのかというのも興味深かったです。
ラストの作曲シーンは圧巻。