SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

ボブという名の猫

ちょっと間が空いてしまいました。

久しぶりの更新は、最近観た中で期待以上に面白かった作品を紹介します。

今回は実話を元にした心温まる作品『ボブという名の猫』。

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とにかくボブがずるいくらい可愛い。猫の力は偉大です。

劇中のボブは本物のボブだそうです。びっくり。

 

ジェームズはギターを手に、ストリートミュージシャンとして日銭を稼いでいた。

ドラッグ更生プログラムの最中のある日、彼はヘロインを摂取して病院に搬送される

退院後、彼が更生担当者ヴァルが用意してくれた部屋に入居すると、

どこからか茶トラの猫(ボブ)が迷い込む。

ジェームズは、猫の飼い主を捜そうとしたが、見付けることができなかった。

(2016年・イギリス)

 

依存症になる人というのは、元々心が純粋なのだと思います。

ちょっとした運命のいたずらと言うか、

その弱みに入り込むのがドラッグだったりお酒だったり。

そういう人に本当に純粋な存在(猫)が入る事は、

何かを取り戻せるそのきっかけにとてもふさわしいのかもしれません。

 

更生プログラムの中では新しい関係を作るのにも、

なるほど段階が必要なのも分からないではない。

でもそうなると、目的と方法が逆転してしまう事も多々ある気がします。

段階を段階とも思わないような出会いや奇跡って、

絶対にあると思うし、それこそが大切なんじゃないかな。

依存症者には“何か”が媒体になったり仲介してくれる事って

とても重要だとも思いました。

一人きりで闘うのとは全然意味が違いますからね。

どこでつまづくのかは分からないし、

そのつまづきをどこで取り戻せるかも勿論分からない。

だからこそ“何か”がきっと必要なんでしょう。

 

音楽も素直に良かったです。

こういう才能を持っていたというのは、

どういう悩みや問題を持っていたとしても

それを乗り越える力があったという事だと思います。

才能がなくても、皆どんな問題でも乗り越えられるという

希望を与えてくれる、そんな作品でした。

 

個人的にタイトルはもう少しひねった方が良かったかな。


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