愛と誠
今週は「昭和歌謡」を主体にした二つの作品をご紹介。
私は昭和歌謡自体は好きなんですが、それをテーマにした映画だと
思いの外クセが強い感じがしてあんまり好みではありませんでしたが…。
今日は1970年代の漫画を映画化した『愛と誠』。
音楽がテーマと言うわけではありませんが、
使用されている音楽が昭和のヒット曲です。
過去への復讐を誓い、東京へやってきた不良の誠。
一方、東京で指折りの名家の一人娘である愛。
出会うはずのない、生まれも育ちも違う2人が出会い、
運命の恋がスタートする。
しかし、彼女に好意を寄せる岩清水、誠を付け狙う番長やスケバンが、
混沌とした状況を作り出し…。
(2012年・日本)
観ているうちに次第に慣れてはくるのですが、
過剰でわざとらしくもある演出で、中々世界観に入れず。
時にはしつこささえ感じました。
俳優陣は好きな人が多いので、ちょっと残念。
歌唱力も違いが目立ち、配役にも疑問が浮かびました。
日本のミュージカルの良くない部分を表してる感じで、
途中からはコメディ映画として観るようにしました。
その中でも安藤サクラさんの存在感はすごかったし、
妻夫木さんのアクションシーンも良かったです。
人生は逆流すると、悲しい事の方が多いのかもしれない。
でもそうだと決めつけたくはないとは思う。
マイナスから始まった人生だとしても、と思ったり。
コメディ映画だったけど、その色が強すぎた印象ではありました。
一青窈さんの主題歌は心に沁みました。