オーケストラ・クラス
昨日に引き続き、ヴァイオリンを主役にした作品をご紹介。
今回はパリの学校事情も垣間見える『オーケストラ・クラス』。
小さい頃の音楽との関わりって、とても大事だと思います。
バイオリニストのシモンは、音楽教育プログラムの講師として
パリ19区にある小学校の6年生に、バイオリンを教えることになる。
子供が苦手な彼は、わんぱくで楽器に触ったこともない
生徒たちへの指導に苦戦するが、子供たちは次第に音楽の魅力に気付き始める。
そしてシモンは、彼らと向き合う中で、改めて音楽の喜びをかみしめていた。
(2017年・フランス)
子供と大人、生徒と先生のそれぞれの成長をよく描けていました。
特にアーノルドの演奏の上達ぶりは丁寧に表現されていて良かったです。
シモン先生の描写は少ないにも関わらず、
その変化・機微を感じる事が出来ました。
色んなものが影響し合って何か一つの結果を創り出していく過程。
受け入れたり受け入れられたり、衝突したり…。
そうやって人は次のステップを踏み続けていくんでしょう。
クライマックスの緩和と緊張の表現は、
自分の経験ともリンクしてよく伝わってきました。
ストーリーとしてはありがちですが、
さらっとした観やすさがある作品でした。