キンキーブーツ
今日も昨日に引き続き、「靴工場」を舞台にした作品をご紹介。
昨日の“ジュリーと恋と靴工場”を観たのをきっかけに、
ずっと気になってた“キンキーブーツ”を鑑賞しました。
舞台化されているだけあって、とても楽しいエンターテイメント作品でした。
父親の突然の死により、倒産寸前の靴工場を相続した優柔不断な青年チャーリー。
工場の起死回生に頭を悩ませる彼は、
偶然出会ったドラッグクイーンのローラからインスピレーションを得て、
ドラッグクイーン用のセクシーなブーツを新商品として開発しようと思いつく。
(2005年・アメリカ・イギリス)
靴はロマンティックです。
私もこだわりたい気持ちはあるけど中々手を出せない分野で、
だからこそその世界にロマンを感じます。
靴に限らず「物作り」は、作る人も使う人も妥協はすべきじゃない。
ローラがそれを言うのはとても説得力があります。
前回の“ジュリーと恋と靴工場”と比べるのもおかしいですが、
物作りは熱くなきゃ!愛がある世界なんだから!と感じさせられました。
ローラのタフさとその裏にある苦悩、
また、チャーリーとの対比も良かったです。
親の期待に応えようとして負い目を感じたりして、
自分を素直に生きれないというのも、
悲しいけど多くの人に共感出来る悩みではないでしょうか。
分かろうとしない人に分からせるというのは至難の業。
だからこそ、まず「自分が知ろうとする」事の大切さも実感します。
ローラ役のキウェテル・イジョフォーの表情が凄かった。
思ったほど音楽はなかったけど痛快でハートウォーミングな良い映画でした。