アリー/スター誕生
随分長い事、あまり映画を観る時間もありませんでした。
今後もどれだけ余裕が出来るかまだ分かりませんが、
観たものは記録していこうと思います。
久しぶりの音楽映画は、公演されていた時から観たいと思っていた
『アリー/スター誕生』。
2020年、初映画です。
約1年間の時を経て、ようやく観る事が出来ました。
昼はウエイトレスとして働き、夜はバーで歌っているアリーは、
歌手になる夢を抱きながらも自分に自信が持てなかった。
ある日、ひょんなことから出会った世界的シンガーの
ジャクソンから歌を高く評価される。
アリーは彼に導かれてスター歌手への階段を上り始め、
やがて二人は愛し合うようになるが、ピークを過ぎたジャクソンは、
徐々に歌う力を失っていく。
(2018年・アメリカ)
他人への愛に対峙する素直な気持ちと、自己愛。
見栄や自己防衛心や嫉妬…。
邪魔なものだと思っていても切り離せない気持ちの一つです。
傍から見ると割り切るべきだと言えたとしても、
どうしても消化できない愛の形が垣間見えました。
「自分」を保てるのはいつも愛と自己愛の狭間なのかもしれない。
人を受け入れる事と才能を生かす事、
また自分を許す事と受け入れる事の難しさを感じました。
一度狂ってしまった歯車は悲しいかな元に戻る事はない…。
そんな残酷な現実を突きつけられたようです。
私はレディー・ガガの音楽が元々好きですし、
この映画でも存分に彼女の歌の魅力を感じます。
それと同時にブラッドリー・クーパーの音楽も素晴らしく、
二人の音楽の力があってこその映画の世界観でした。
「魂の歌」を感じる音楽性のある映画でした。
ストーリーとしては先の読めるシンデレラストーリでしたが、
本当に音楽がそれを追い越していた印象を受けました。
今年初映画で初泣きの作品です。