2020-03-19 Know poem Know 傷付いたばかりの頃は 確かにこの痛みを 誰かに分かって欲しかった 声を上げて泣いては 届かない思いを知って 誰も分かってくれないと諦めた 涙はとうに過ぎ去って 傷口は塞げないままに 笑って泣く方法を知った 痛みは麻痺しても 確実に身を侵す 私は私を知るべきだった 全ての傷は癒せなくとも 痛む度に感じる 同じ傷を負った誰かの事を 声を殺して泣いては 届かない思いを笑って 誰も分かってくれないと諦めた そうして傷を痛め続け 今も笑う誰かの事を 今は少しでいいから その痛みを分かりたい その痛みを分かりたい