歌い手魂其の二十七・Jim Morrison
全く意図せずして、27日に27回目を迎えました。
27という数字はロック界では意味深な数字です。
27クラブという言葉があるように、
27歳で亡くなったミュージシャンが沢山いましたからね。
私のリスペクトするJanis Joplinもその一人です。
今ではほとんどいませんが、
そうして才能を持った人が若くして亡くなると言うのは
残念だし、単純に嫌です。
でも、私は27日生まれなので27という数字は、単純に好きです。
…と、ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、
今回はその中の一人、『The Doors』のJim Morrison。
The Doorsの結成は1965年、レコード会社と契約したのが1966年です。
Jim Morrisonが亡くなったのが1971年ですから、
(それからもメンバーを変えたりしていたものの)実質5年弱の活動です。
それなのに、今もなおこうして聴き継がれ、
語り継がれていると言うのはもう偉業を超えています。
第2弾シングル“Light My Fire”で一躍有名に。
The Doors - Light My Fire ( HQ Official Video )
前半と後半のギャップがたまりません。
2nd、3rdアルバムとリリースするうちに彼らの評判は強固なものとなり、
“Hello, I Love You”は二枚目のアメリカでのNo.1シングルとなりました。
Jim Morrisonは過去の経験から、哲学や詩にのめり込んでいたそうで、
オルガニストのRay Manzarekに自作の詩を読み聞かせた時に、
Ray Manzarekが彼の詩に惹かれ、バンドを組むことになったそうです。
きっとJim Morrison自身、とても繊細な心の持ち主だったんでしょう。
急に有名になり、セックスシンボルになり、
自分自身も「ロックスター」である事を相当自覚して振る舞い、
その地位の中にフラストレーションを抱えるようになったのも
当然の事だったのかもしれません。
色んな問題行動を起こしていたようですが、それは割愛。
結局1971年、27歳で亡くなってしまいました。
色々聴いていたら何となく懐かしい曲がありました。
“Break On Through (To The Other Side)”。
一時期よく聴いていた覚えがあります。
The Doors - Break On Through (To The Other Side) - Promo Video 1966
この曲は初期の作品で、バンドの方向性を決めた曲のようです。
また、歌詞に問題があるとされ、いわくつきの曲でもあります。
“People are Strange”の何とも言えない哀愁感と
それにあいまった歌詞の世界観が好きです。
The Doors - People are Strange
因みに1991年に映画『ドアーズ』が公開されましたが、
先述したオルガンのRay Manzarekはそのモリソン像に不快感を表したそう。
2009年にはドキュメンタリー映画『ドアーズ/まぼろしの世界』も公開、
これは、当時のオリジナル映像とジョニー・デップのナレーションのみだそうです。
最後に何を持ってこようかと思いましたが、
時間がある方向けに“The End”を。
ギリシャ神話にあった話を元にJim Morrisonが作詞をしたもので、
10分にも及びます。