SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

浦沢直樹

先日『浦沢直樹展』に行ってきて、
私個人のブログにも浦沢直樹さんについて書いたのですが、
とても思い入れのある漫画家さんなので
こちらにも書きたいと思いました。

浦沢さんは1960年生まれで、
漫画と音楽にかなり精通されています。
漫画は小さな頃から描いていて、
浦沢直樹展では、小学生の時に描いた漫画も展示されていました。

昔の作品はその時に影響されていた
漫画家さんを彷彿とさせる作品でしたが、
今は浦沢さんならではのタッチが
出来上がっているのも興味深い所です。

特に手塚治虫さんには影響を受けていて、
中学生の時『火の鳥』を読んだ時に
その世界観を完璧に理解した、と仰っていました。

実際、手塚治虫文化賞大賞を2度受賞していますし、
PLUTO』では鉄腕アトムの「地上最大のロボット」の回を原作としていて、
手塚さんへのリスペクトを感じる所は多々あります。

そんな浦沢さんですが、
中学生の時は陸上部だったそうです。
そこで体力の限界を感じた特訓もあったので、
漫画を描く時も「まだ限界ではない」と
徹夜を繰り返す事もあったみたいです。

陸上部は途中で辞めて、軽音楽部に転入。
高校・大学でも軽音楽部に所属しています。

YAWARA!』から浦沢ファンになった私ですが(柔道少女だったので)、
20世紀少年』で人に勧める程になったのは
その音楽観が大きなファクターでした。

Janis Joplinから60年代の音楽に興味を持った私としては、
60年代の音楽や雰囲気(イメージ)と言うのは
とても刺激的だったのです。
だからこそ、音楽をやってる同年代にも、
年上の音楽好きな人にも、「これは面白いから!」と
勧められたんだと思います。

浦沢さんはボブ・ディランに大きく影響を受けて、
『Like a rolling stone』で彼への理解を深めたらしいです。


YAWARA!』で一世風靡した後に、
『Happy!』でテニスを題材にした作品を出して来た時は
色んな意味で意外性を感じたのですが、
それはあくまで自分の意志ではなく
「YAWARA!のようなスポーツ漫画を描いてくれ」と言う
編集局からの要望で描き始めたそうです。

『Happy!』の連載途中から『MONSTER』を描き始めますが、
そういうものを本当は描きたかったらしいです。
リアルタイムでどちらとも読んでいた私としては、
『MONSTER』は大分衝撃的な作品でした。
所謂“スポ魂”モノに全く興味がない同級生でも
『MONSTER』はハマっていたのを思い出します。
(みんなが回し読みしてました)

YAWARA!の中でも進化し続けた浦沢さんのタッチ。
(特にこの中で進化したのかもしれません)

YAWARA1

YAWARA2

シーンごとの見せ場は勿論、
躍動感や感情の表現も読む毎に幅を広げている気がします。
動きや表情、体の線…
絵としても素晴らしいですが、
それに加えて、音楽観や哲学観…

その留まらない進化に脱帽。
そしていつも刺激をくれる漫画家さんです。

尊敬の気持ちを込めて…
(因みに浦沢直樹展は今月末までやってるのでまだ間に合いますよ)


と言う事で、次は「き」でパー

悠久子



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