残した手紙
残した手紙
あなたがくれた手紙を読み返す
あなたが消えたあの日から
あなたがまだここにいると
思う事だけがたった一つの支えだった
時間がどう流れようと構わない
二人がそこにいればただ
でも流れた時間はここでは
私一人だった事を知らなかった
あなたと共に過ごすのが時間だった
当たり前だったし当たり前にしてたの
あなたがいなくなってしまえば
こんなにたやすく私も消えるのね
残した手紙は何も語らない
あの時のあなたが泣くばかりで
私も泣いてしまえば良かった
あなたを手放したくないと
あなたと別れるくらいなら
もっと不様になれば良かった
嫌よ嫌よと思いの限り
泣き喚いてしまえば良かった
手紙は閉まってあるの
捨てる事は多分出来ない
私の中にいつだってあなたはいるもの
それでもいいからと
私の中のあなたは笑って
もう一度私を泣かせて
強く強く 背中を押すの