SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

【ギター】【エフェクター】ファズフェイスの使い方。

どもdeeです。

 

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※dee所有のFuzzFaceと旧ジミヘンファズ。

 FuzzFaceは90年代の口のないモデルでNTK275というゲルマニウムトランジスタ

 搭載されています。バイアスがトリマで調整できるようになってます。

 旧ジミヘンファズ:JH-2SはFuzzFace。LEDを付けACアダプタをつけ

 低音がブーミーにならないように改良(?)されてますが・・・結果として

 ボリュームでのリニアな変化は控えめになってます。

 バッファを通っているのかアクティブピックアップでも音消えはしません。

 他にもシリコンのファズフェイスコピー、VoodooLabのBosstoneなんかも使ってます。

 

歪みの中でもファズというのは不思議な扱いです。

一般的に極悪に歪むイメージを持たれてますが、

ファズの定番ともいえるファズフェイスは

今時の音楽事情を考えるとそんなにゲインは高くありません。

同じファズの代表機であるビッグマフと比較しても

サウンドキャラクターが全然違います。

 

そんなファズフェイス、実際に試奏してみたら

低音がブーブーいって使えないな…なんて

印象を持ったことはありませんか?

 

使い方に独特なコツがあるので

今回はファズフェイスの使い方の記事になります。

 

トランジスタ:ゲルマニウムvsシリコン

 ファズフェイスのサウンドのキモは

トランジスタにあります。

そしてファズフェイスで使われるトランジスタには

ゲルマニウムとシリコンの大きく

2種類に分かれます。

 

元々トランジスタにはゲルマニウム

使用されてましたが、

実はゲルマニウムを使用したファズフェイスは

温度によってサウンドが変わります。

このサウンドの変化にはジミヘンも悩んでいたとか…。

 

後にその改善策としてゲルマニウムと比較して

安定動作するシリコントランジスタに置き換えられました。

 

ゲルマニウムとシリコンのサウンドの違いとして

ゲルマニウムのほうが繊細、

シリコンのほうがゲインが高めとなってます。

 

またゲルマニウムは極端に温度が

高かったり低かったりすると

サスティンのないブツブツとした元気のない音になります。

(雨の日にはいい音が出ないといった主張も聞いたことあります)

 

ゲインの調整とギターのボリューム

 

ファズフェイスを使う場合には

必ずギターの直後に挿します。

他のエフェクターやバッファなどを通すと

音が出なかったりします。

 

プリアンプを使っている

アクティブピックアップを搭載している

ギターもうまくファズフェイスが作動しなかったりします。

 

必ずパッシブピックアップを使用し

ギターのすぐ後にファズフェイスを挿し

他のエフェクターを併用する場合は

ファズフェイスの後にしましょう。

 

ファズフェイスのセッティング方法

 

いよいよ実際のセッティングです。

アンプはクリーン寄りのクランチセッティングで。

少し高音を上げ気味でパリっとしたセッティングがいいでしょう。

 

ギターのボリュームを最大、

ファズフェイスのボリュームは適量に

ゲインは一旦最大にします。

 

ファズフェイスは音量が小さいのでボリュームは通常エフェクターより

大きめになります。最大でも構いません。

 

ゲインが最大だと大抵はブーミーな低音が膨らんだサウンドになると思います。

そこでファズフェイスのゲインを下げてみましょう。

ある程度下げるとゲインは確保されながら

抜けが良くなるポイントがあります。

そこが今日のあなたのギターのスウィートスポット。

目的の抜け感は日々の状態によって違いますので毎回、探しましょう。

 

ファズフェイスのゲインは、トーンの役割も持っていると理解すると

解りやすいです。

ゲインはこの方法でセッティングすると

それ以上上げることが出来ません。

 

もっとゲインを上げたい場合はアンプのボリュームを上げると変わります。

 

 

次にギター側のボリュームを下げてみます。

ギターのボリュームによって歪み具合が変わるのを実感できるかと思います。

ボリュームの調整によってクリーン~クランチ~リードまで

リニアに変化が実感できるようにセッティングしましょう。

 

ファズフェイスを通したクリーンサウンドは「鈴なり」と呼ばれています。

ストラトとのコンビネーションで「シャリーン」とした

ジミヘンのようなクリーントーンを得ることができます。

 

最後に

 一度ファズフェイスのリニアな歪みにはまると

ギターを弾くのが楽しくて仕方ありません。

 

さらにマニアックなセッティングとして内部のトリマの変更があります。

ヴィンテージはともかく最近のファズフェイス系は

トランジスタのマッティング(バイアス)を調整するために

トリマが内蔵されていることが多いです。

こちらのセッティングで音が変わるのでセッティングしてみるのも

いいかと思います。

セッティングによってはブチブチとしたバランスの崩れた音になるので

デフォルトのセッティングを写メに撮ってから作業しましょうw

 

映像はStevie Ray VaugjanのVoodoo Chile。

89年から90年にジミヘンの曲をやるときSRVはFuzzfaceを使っていたそうです。

ちょっと抜けが悪かったのか少しゲインを下げているような

仕草が曲の最初のほうにあります。

 

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